「話し上手」「作文が得意」な子が育つママの口癖 好奇心を伸ばし信頼関係も築ける毎日の習慣

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お母さんが子どもに日頃どういう声かけをすると、子どもが「話し上手」「作文が得意」になるのでしょうか? (写真:aijiro/PIXTA)
子どもがよく親に話をしてくれる家庭は、毎日が楽しく明るくなります。また、たくさん話すことがある子は、作文を書くことも苦になりません。そして子どもが「話し上手」「作文が得意」になるかどうかは、日頃のお母さんの声かけに大きく影響されます。3男1女を東大理三に合格させ『子育ては声かけが9割』の執筆者でもある佐藤亮子氏が、母親が子どもにどういう声かけをするべきかを解説する。

まずはどんな話にも「なになに、聞かせて」

子どもが小学校に行くようになってから、「学校や友達のことを全然話さない」「話しかけても、『別に』と言ってまともに答えない」と嘆くお母さんもいます。子どもが成長すると、みんなそのような傾向になりますが、幼児期に子どもの話をしっかりと聞いておくと、子どもが大きくなってからも大事なことを話し合えます。

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そのためにも、子どもが小さな頃から、話しかけられたらつねに笑顔で話を聞くようにしましょう。どんな話でも必ず耳を傾けてください。子どもはお母さんとお話しするのが大好きで、お母さんに話を聞いてもらいたいのです。

時には、あまりお母さんに興味がない話や、以前も聞いた話をしてくることがあるかもしれません。そんなときにも、「なになに、聞かせて」と笑顔で応じてください。そうすると、子どもはお母さんに話をするのが大好きになりますよ。

「その話、興味がないから話さなくていいよ」とか「その話は前も聞いた。何度も同じ話をしないで」といった言葉はNGです。子どもは自分のことを否定され、拒絶されたように感じて悲しい気持ちになってしまいます。これらの言葉を言い続けていると、最悪の場合にはもう話しかけてこなくなるかもしれません。

子どもが何度も同じ話をしてもいいではありませんか。「この子は、この話を何度もしたいのね」「本当にこの話が好きなのね」などとほほ笑ましく思って、受けとめてあげましょう。

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