レビュー

4K・60fpsのゲーム動画を配信&録画可能なキャプチャーボード「AVerMedia Live Gamer 4K GC573」をPCに組み込んでみた


技術の進歩によって家庭用ゲーム機でも4K解像度でのゲームプレイが可能になり、2020年11月12日(木)に登場するPlayStation 5と、2020年11月10日(火)に登場するXbox Series Xは、4K/120fps・HDRに対応しています。これらのゲーム機のプレイムービーを録画・共有するためには、キャプチャー用のデバイスも4K/120fpsに対応している必要がありますが、記事作成時点では4K/120fps・HDRに完全対応したデバイスはほとんど存在しません。そんな中で、AVerMediaのキャプチャーボード「Live Gamer 4K GC573」は4K/60fps・HDRのゲーム映像を録画可能で、パススルー出力機能も搭載しているということなので、PS5やXbox Series Xに備えるべく、PCに組み込んでみました。

Live Gamer 4K(GC573) | 比較する | AVerMedia
https://www.avermedia.co.jp/jp/product-detail/GC573

AVerMedia Live Gamer 4K GC573のパッケージはギラッと紫色に輝いていて、「4K HDR」対応がアピールされていました。


Live Gamer 4K GC573はPCI Express x4 Gen2接続で、出入力はHDMI 2.0です。また、エンコード形式はソフトウェアエンコードで、キャプチャー画面と出力画面のラグが少なめなのが特徴。4K・60fpsを配信・録画するための推奨スペックは、CPUがSkylake世代(第6世代)以降のIntel Core i5もしくはIntel Core i7シリーズ、グラフィックボードはNVIDIA GeForce GTX 1060以上、メインメモリが8GB以上となっています。


内容物はLive Gamer 4K GC573本体、HDMIケーブル、クイックガイド、ライセンスキーコード。


本体はこんな感じで、黒いヒートシンクに覆われています


側面にはLEDライトで光るロゴパネルがあります。


接続ポートはHDMIの入力が1つ、HDMIの出力が1つ。


裏面はこんな感じ。


付属していたHDMIケーブルは、伝送速度10.2GbpsでHDMI 1.3~1.4対応のHigh Speed HDMI規格でした。


編集部に置かれているデスクトップPCに、Live Gamer 4K GC573を組み込みます。なお、スペックはCPUがIntel Core i7-6800K、メモリが64GB、グラフィックボードがGeForce GTX 1080です。


まずはPCをシャットダウンし、電源スイッチをオフにします。


今回は10Gネットワ​​ークアダプタのASUS 10GBASE-T XG-C100Cと交換する形でLive Gamer 4K GC573を取り付けるため、まずはASUS 10GBASE-T XG-C100Cを取り外します。


Gamer 4K GC573を装着。


PCケースを閉じて、デバイスマネージャーを起動してハードウェアの接続を確認すると、未確認のデバイスとして「マルチメディアビデオコントローラー」が検出されていました。


ハードウェアの接続はできているので、今度はLive Gamer 4K GC573のドライバーをインストールします。公式サイト下部にある「ダウンロード」から「ドライバー」タブを選び、「ダウンロード」をクリックし、Live Gamer 4K GC573のドライバー・ファームウェアをダウンロード。ドライバーのインストーラーはZIP形式で配布されており、容量は8.87MBです。


ダウンロードしたZIP形式のファイルをExplzhやWindows標準の解凍機能などで解凍し、EXE形式のインストーラーを起動し、ファームウェアのインストールを行います。


このPCでは以前にAVerMediaのLive Gamer HD AVT-C985を導入したことがあったため、ファームウェアの更新が行われました。「次へ」をクリック。


ファームウェア更新の確認が表示されるので、「更新を開始」をクリックします。


ドライバーのインストールとファームウェアの更新が終わったので「シャットダウン」をクリックし、PCを再起動します。


再起動後にデバイスマネージャーを開いて、「AVerMedia Live Gamer 4K」と表示され、キャプチャーボードが正しく認識されていることを確認。


つづいて、Live Gamer 4K GC573に対応したAVerMedia公式のキャプチャーソフト・RECentralをダウンロードします。公式サイトのダウンロードで、「ソフトウェア」タブから「ダウンロード」をクリック。RECentralインストーラーはEXE形式で配布されており、容量は1.36MBです。


ダウンロードしたインストーラーを起動します。


インストールウィザードが起動。「次へ」をクリックします。


「使用許諾契約の条項に同意します」「RECentral向上の目的で、使用状況に関する情報を匿名でAVerMediaに送信することに同意します」にチェックを入れ、「次へ」をクリック。


インストール先フォルダを指定し、「次へ」をクリックすると、インストールが始まります。


インストールがをあったら「終了」をクリック。


終了後、RECentralが自動起動します。アップデートがある場合は、「ダウンロード」をクリックしてアップデートを行います。


設定ウィザードがスタートします。今回はPC上にゲーム動画を保存する「録画」を選択して「次へ」をクリック。


「映像ソースを選択」で、「Live Gamer 4K」と表示されていることを確認したら「次へ」をクリックします。


「録画を設定」では、録画するムービーのフォーマットと解像度、フレームレートを選択できます。デフォルトの「最高」で4K・60FPS対応に対応するので、「完成」をクリック。


「閉じる」をクリック。


これでLive Gamer 4K GC573とRECentralの設定は完了。なお、右上の歯車アイコンをクリックすると、細かい設定を行うことができます。


「一般」から「録画の保存先」で、入力したゲーム映像の録画の保存先を指定することが可能です。


Live Gamer 4K GC573の側面にあったロゴパネルはLEDライトを内蔵しており、ゲーミングデバイスではおなじみのカラフルな輝きを見せます。


ロゴパネルの輝きは、RECentralの設定画面で、「キャプチャーデバイス」から「Live Gamer 4K」から設定可能。輝きのオン・オフやタイミング、頻度やパターンを調整可能。


なお、Live Gamer 4K GC573の輝きのパターンは3通り。どんな感じで光るのかは以下のムービーを見るとわかります。

AVerMediaのキャプチャーボード「Live Gamer 4K GC573」がゲーミングデバイスおなじみの輝きを見せる様子 - YouTube



グラフィックボード出力を受けるPCモニタではキャプチャーした画面が、キャプチャーボードからのパススルー出力を受けたプレイ用モニターはプレイ用の画面が表示されます。キャプチャーした画面は、実際にテレビに繋いだ時よりもエンコードによるタイムラグが発生してやや遅れるため、アクションゲームや格闘ゲームなど、60分の1秒単位での操作が求められるゲームの操作に支障がでます。そのため、ゲームプレイの録画を行うためには、PC上にキャプチャーした画面とは別に、ゲームプレイ用の画面を用意するべきといえます。

Live Gamer 4K GC573は入力された映像信号を出力に流す「パススルー出力」機能が搭載されており、4K/60fps HDRのパススルー出力も可能です。スムーズにゲームをしながら録画するためには、以下の図のように、ゲーム機からLive Gamer 4K GC573のHDMI入力に接続し、グラフィックボードとキャプチャーボードからそれぞれモニターに出力する構成を用意します。


4K・60fpsがプレイできるPlayStation 5とXbox Series Xは、記事作成時点ではまだ発売されていません。そのため、今回はNintendo Switchで実際にパススルー出力できているかを確認します。


まずは左側のHDMI入力ポートに、Nintendo SwitchからのHDMIケーブルを差し込みます。


次に、右側のHDMI出力ポートからプレイ用のモニターへつなぐHDMIケーブルを差し込みます。


Nintendo Switchのスイッチを入れたところが以下の画像。左がプレイ用モニターで、右がキャプチャ用モニターです。


理論上では、キャプチャー画面は、パススルー出力画面に比べて少しラグが生まれます。しかし、Nintendo Switchのゲーム画面(1080p)を取り込む分には、プレイに支障があるレベルのラグはほとんどありませんでした。実際に2つの画面を並べながらゲームをプレイしているところが以下で、ラグがほとんどないことが確認できます。

AVerMedia「Live Gamer 4K GC573」のキャプチャー画面とパススルー出力画面はほとんどラグがない - YouTube


AVerMediaのLive Gamer 4K GC573はAmazon.co.jpで、記事作成時点で税込3万6362円で購入可能です。

Amazon | AVerMedia Live Gamer 4K GC573 [4Kパススルー対応 PCIe接続 ゲームキャプチャーボード] DV490 | AVERMEDIA | TVチューナー・キャプチャーボード 通販
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実際にこのLive Gamer 4K GC573を使ってゲーム実況をライブ配信するための設定は以下の記事にまとめました。

・つづき
Nintendo SwitchやPS4のゲーム映像をPC内蔵キャプボ「AVerMedia Live Gamer 4K GC573」で録画&配信する方法まとめ - GIGAZINE

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in レビュー,   ハードウェア,   動画,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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