世界の「インスタント麺」を使った料理8選
お湯だけで手軽に食べられる日本の国民食・インスタント麺は、世界中でも親しまれている食べ物です。そんなインスタント麺のアレンジメニューを、YouTubeチャンネルのGreat Big Storyが募集したところ本格的な煮込み料理から手軽に作れてお酒のアテにもピッタリな一品まで、さまざまなインスタント麺の食べ方が世界中から集まりました。
8 Ways to Eat Instant Noodles | Around the World - YouTube
インスタント麺の袋を両腕に抱えて、満面の笑みで登場したこの女性は、Great Big StoryのプロデューサーであるBeryl Shereshewsky氏です。
以前、Shereshewsky氏が世界各地で作られている麺料理を特集した別のムービーを公開したところ、世界中から「是非私が食べているインスタント麺料理も特集して欲しい」という声が殺到したとのこと。
そこでShereshewsky氏は、集まったインスタント麺レシピの中から8つを選んで、実際に自分で作ってみることにしました。
◆1:ブラジル
1番手はブラジルから寄せられたレシピ。使用するのは、ブラジルの「Nissin Turma da Monica Noodle」というインスタント麺とソフトチーズです。
まずは普通に麺をゆでて……
適度に水を切ります。
次に粉末スープを入れたら……
あとはソフトチーズを入れて混ぜるだけです。
見た目はこんな感じ。「Turma da Mônica」は、もともとトマト風味の味付けがなされているとのこと。
試食したShereshewsky氏は「とてもおいしいです。トップラーメンを思い出します」とコメントしました。
◆2:ナイジェリア
次にShereshewsky氏が作ったのは、ナイジェリアから送られてきたレシピ。材料は「Indomie fried noodles」というインスタント麺と、トマト、ピーマン、タマネギ、卵です。
さっそく調理開始。まず野菜類を切って炒めつつ……
別の鍋で、カップから取り出した麺をゆでます。
麺がゆであがったら、野菜を炒めているフライパンに粉末スープと一緒に投入して混ぜます。
材料に火が通ったら、目玉焼きをのせて完成です。なお、目玉焼きをのせない食べ方もあるとのこと。
Shereshewsky氏は「麺は弾力があって私の好みです。それに、スープのスパイシーさと目玉焼きのクリーミーさがたまりません」と評しました。
◆3:イタリア
続いてはイタリアから寄せられたレシピ。使用するのはチキン風味のカップ麺「Saikebon」とツナ缶、アボカド、モッツァレラチーズ、トマト、しょうゆです。
まずカップから取り出した麺をゆでてから湯切りして……
粉末スープとチーズを入れてよく混ぜます。
チーズが溶けるまで混ぜたら、ツナ缶とカットしたアボカドとトマトを投入し、仕上げにしょうゆを垂らして完成です。
出来上がりはこんな感じ。
「しょうゆやツナの濃い味わいを、トマトが軽くしてくれるのがポイント。レシピに『絶対おいしいから。信じて』と書いてありましたが、本当でした」とのことです。
◆4:ネパール
Shereshewsky氏が次に作ったのは、ネパールから届いたレシピです。材料はネパールのインスタント麺「Wai Wai」にトマト、青唐辛子、ライム、タマネギ、ショウガです。
まず、インスタント麺を袋ことたたいて、中身を砕きます。
次に、小さく切ったトマト・青唐辛子・刻んだタマネギをボウルに入れます。
ボウルに砕いたインスタント麺を入れたら……
ライム果汁を搾り入れます。
さらに、インスタント麺の粉末スープと……
すりおろしたジョウガを入れて……
混ぜます。
火を使うことなくインスタント麺料理が完成しました。
「本格的な料理をしなくてもできました!」とShereshewsky氏は興奮気味です。
生の青唐辛子とタマネギを使用しているため、かなりスパイシーらしく、Shereshewsky氏は「汗が噴き出してきました」と言いつつ、手で顔をあおいでいます。
トマトの汁気やライムの果汁が辛さを抑えると共に、ゆでていない麺を適度にふやかしてくれるとのこと。Shereshewsky氏は「ビールのアテにはピッタリだと思います」と話していました。
◆5:トリニダード・トバゴ
次は、カリブ海に位置するトリニダード・トバゴから届いたレシピ。材料はインスタント麺、ホットソース、ケンタッキーフライドチキン、チンゲンサイです。なお、画像には「トップラーメン」とありますが、袋麺のパッケージを見る限り、Shereshewsky氏が使用したのは東洋水産が海外でリリースした「Maruchan Ramen Noodle Chicken Flavor Soup」のようです。
まず、フライドチキンの皮をとって、皮を350度で10分間焼きます。Shereshewsky氏はノーオイルフライヤーを使用しました。
続いて、フライドチキンから骨を取り除きます。
次に、フライドチキンを割きながら鍋に入れて、粉末スープと水を加えます。
チンゲンサイは茎の部分と葉の部分では火の通りが違うので、まず茎を入れて2分煮てから、葉を入れます。
さらに、インスタント麺を入れてひと煮立ちさせたら……
先ほど焼いたフライドチキンの皮を刻んでトッピングしたら出来上がりです。
見た目はこんな感じ。
試食したShereshewsky氏は、「クリスピーなチキンの皮はゲームチェンジャーでした。まるで柔らかい麺、葉物野菜、カリカリのチキンの皮のパーティーです。招待されてよかった」と話しました。
◆6:インドネシア
次にShereshewsky氏が作ったのはインドネシアから送られてきたレシピで、材料はインドネシアの焼そばである「インドミー・ミーゴレン」、小麦粉、チキンスープの素、卵、チーズ、タマネギ、ワケギです。
まず麺をゆでたら……
冷水でしめます。
その後麺についているスープの素を入れたら、いったんそのままにします。
次に、野菜類を細かく刻んでボウルに入れてから……
卵、小麦粉、チキンスープの素大さじ1杯を入れてよく混ぜます。
ホットケーキミックス状になったら、麺を入れて混ぜます。
次に、小さめのパンケーキほどのサイズに分けて、ホットプレートで焼きます。
片面に焦げ目がついたら、ひっくり返します。
チーズをのせて……
チーズがとろけるまで蒸らしたら完成。
できあがったのがこれ。
かなり本格的な料理になったので、「とても大変でした」とこぼしたShereshewsky氏ですが、箸でパクリと食べると「中はふんわりしているのに外はサクサクです!」と満面の笑みに。
断面はこんな感じです。Shereshewsky氏によると、「チーズがあるとステキですが、なくても十分おいしいです」とのことでした。
◆7:インド
続いてのレシピは、インドから投稿されたアレンジメニュー。材料はネスレのインスタント麺ブランドの「マギー」、インドのバターオイルのギー、トマト、インドのチーズであるパニール、ピーマン、タマネギです。
まずはギーを1さじほどフライパンに入れて溶かし、カットした野菜を炒めます。
さらに、サイコロ状に切ったパニールを入れたら、塩を振ってフタをします。
野菜に火が通ったら、マギーと粉末スープ、水を加えます。
最後に、麺が柔らかくなり、適度に汁気が飛ぶまで炒めれば完成です。
あまりの香りのよさに、Shereshewsky氏は思わずサムズアップ。
見た目はこんな感じです。
感想はというと、「マギーはとてもおいしいですね。それに、パニールもモチモチした食感とクリーミーな味でいい感じです。また、ギーの風味がいいアクセントになっています」とのこと。
◆8:シンガポール
Shereshewsky氏が最後に作ったのは、シンガポールから届いたレシピです。材料は「辛ラーメン」、ワケギ、卵、牛乳、チーズ、チリフレークです。
まず、牛乳をひと煮立ちさせて麺を入れます。牛乳の分量は、辛ラーメンのパッケージに記載されているお湯の量の4分の3が目安とのこと。
火が通ったら粉末スープ、チーズ、チリフレークを入れ、チーズが溶けるまで混ぜます。
次に、卵を落としてフタをします。
卵の白身が固まり、黄身が半熟になったら刻んだワケギをトッピングして完成です。
出来上がりはこんな感じ。
辛ラーメンなだけあってかなり辛いそうですが、チーズと牛乳のクリーミーさがそれを和らげているとのことです。
1週間かけて8種のレシピを制覇したというShereshewsky氏は、全体の感想を「全部おいしかっただけでなく、創意工夫されていました。インスタントラーメンが万能食品だということは知っていましたが、こんなにアレンジの幅があるというのは想定外でした」とまとめました。
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