レビュー

ブーツの穴すら補修可能な何でも補修できる万能粘土「Sugru」でいろんなものを直してみた


お気に入りの靴やブーツをついつい履きすぎてしまって穴が開いてしまった場合、専門の修復店などで数千円かけて修理をする必要がありますが、「そこまで手間とお金をかけるほどの靴ではない……」と愛着がありつつも新しい靴に買い替える選択をすることも。そんな時に素材を選ばず何でも修復してしまうという万能粘土「Sugru」を発見したので、もしやこれで修復できるのでは?と実際に試してみました。

これがSugruのパッケージ。


裏面にはSugruの特徴が書かれており、温度耐性は180度からマイナス50度までOKで、耐水性、耐衝撃性、耐久性を備えており、くっつける素材を選ばず、柔軟性があり、重量は2kgまで保てるとのこと。


開いてみたところ、中に小分けにされたSugruが入っていました。


使い方はこんな感じで、「くっつけて」「成形したら」「補強できます」というシンプルなもの。


1パックに入っているSugruは全部で7袋。7袋全て同じカラーのバージョンもありますが、今回はグリーン・グレー・ブラウン・ブラック・ホワイトが入っているものを購入しました。


というわけで、今回補修するブーツはこれ。


小指のところに穴が開いており、白い靴下などを履くとかなり明からさまに目立ちます。


使うのはブラウンのSugruかな……ということで、取り出してみました。


開封してみるとこんな感じ。指より少し短いぐらいで、色は明るい茶色です。


以下のようにぐにゃっと曲がります。感触はやや固めの粘土といったところ。


このままだと色が明るすぎて補修後に目立ってしまいそうだったので、黒いSugruも開封し……


茶色いSugruと混ぜていきます。最初はボロボロと崩れやすく、果たして2つは混ざるのだろうか?とやや心配になりましたが……


手で練っていると、熱で柔らかくなっていき、しっかりと混ざりました。


こんな感じで色もブーツにぴったり。


ブーツの中からSugruを貼ってみるとこんな感じでした。貼ったばかりのころはすぐに取れそうな感じでしたが、しっかりと穴をふさぐ形で押し込んでやり、24時間そのまま放置すると……


こんな感じで補修できました。


正面から見るとこう。1週間程度履いてみましたが、途中で中のSugruが取れてしまうことなく、まったく問題なし。近づいて見れば傷があるというのがわかりますが、遠目で見るとほとんどわかりません。皮ブーツの補修は数千円から数万円かかることもあるので、「新品同様に補修したい」というわけではなく普通に履ければOKという程度であればSugruの補修で十分といえます。今回はブーツでしたが、スニーカーの裂け目なども補修できそうです。


さらにもう1足、要修理のブーツがあるので使ってみます。


これはかかとの部分が、先ほどのブーツよりも明からさまにぱっくりと開いています。


今度は黒のSguruを使って……


外側からペタペタ埋めていきます。


材質が違うので目立つかな……と思いきや意外にもしっくりきました。


実際に履いてみるとこんな感じ。黒という色も目立ちにくさの要因の1つかもしれませんが、50cmほど離れれば全くといっていいほど傷跡はわからなくなりました。


Sugruのいいところは、ガラス・プラスチック・セラミック・木材・金属など、何にでも使えてしまう「素材や補修場所を選ばない」という万能さ。靴の補修をしただけではSugruが余ってしまったので、靴以外にもいろいろ補修していきます。


まずは壁や天井を傷つけずに壁付け棚を作れる「ラブリコ」にフックのような形でつけてみます。


やや凹凸のある木材の部分と、表面の滑らかな金属パーツの両方につけてみましたが、いずれもしっかり接着し、はずれてしまうことはありませんでした。


またボタンが余っていたので……


裏側にSugruを接着。


カラーボックスの側面につけると……


こんな感じでオシャレ度が増します。ボタンや小さなオモチャなど、アイデア次第でユニークな飾り棚が完成しそうです。


そのほか欠けたお皿の補修に使ってもOK。


反対側から見ると、ばっちり欠けているのがわかります。


これを白いSugruを使って修復していきます。


同じ白でもお皿によっては少し色合いが違うので、「まったく分からない」というわけではありませんが、普段使いであれば問題なさそうな感じです。


さらに、ちょうど家に欠けてしまったハンガーがあったので、使ってみます。こういう「ちょっとしたアイテム」は壊れると買い直すしかないところですが……


Sugruでこんな感じで補修。


実際に24時間かけて硬化させてから服をかけてみました。Sugruは硬化させたあとも柔軟性がある素材なので、衣服の重みで少し左肩が下がっていますが、よほど型が気になる服以外であれば問題なさそう。


どこでも貼り付けることが可能なSugruは、アイデア次第でさまざまなものに使えます。PCにルーターやスマートフォンを接続する場合、移動中などちゃんとしたデスクがない場合は端末の置き場所に困ることがありますが、PCの背面に専用の突起を取り付けることで問題が解決。


強度はかなりのもので、ぐいーっと押したり……


反対側に引いたりしてもポロッと取れることはありませんでした。カバンの中に入れても外れてしまうことはなさそうです。


「逆に剥がせなくなるのでは……?」と心配になりますが、カッターなどを横から入れて押し倒すと……


こんな感じで剥がれます。薄く跡がついていますが、ヘラなどでこすれば跡形なく消し取ることが可能でした。


1つあればさまざまなものを補修でき、便利なことこの上ないSugruですが、使用期限がある点に注意。購入した時は約1年ほどの使用期限があり、期限を2カ月すぎるとうまく練ることができないくなったので、注意です。


SugruはAmazonで1パック8個入りが1900円、3個入りが999円でで購入可能。なお、公式サイトからも購入でき、記事作成時点ではセール中で今回使用したセットが11.99ポンド(約1700円)で、送料は5.59ポンド(約780円)となっていました。

Amazon.co.jp: Sugru 手練り成型粘土型(モールダブル)万能接着剤 高耐久・防水性 5g × 8個 使い捨てパック ミックスカラー SCLR8: DIY・工具・ガーデン


Amazon | Sugru スグルー成形可能粘着剤‐オリジナル配合- 黒、白とグレー(3 パック) | 接着剤 | 産業・研究開発用品 通販

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in レビュー, Posted by darkhorse_log

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