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Google Playから突如アプリが削除された開発者が猛抗議、身に覚えがない「アプリ内広告に関する詐欺的行為」により


Android向けアプリの配信ストアであるGoogle Playではサードパーティーの開発者が作成したアプリも数多く配信されており、Googleはアプリをチェックして問題があるアプリの削除に努めています。2021年4月に「アプリ内広告に関する詐欺的行為があった」としてGoogle Playから削除されたアプリ「DroidScript」の開発者が、自分たちは詐欺的行為など行っていないと猛抗議してGoogleの自動化されたシステムによる判断を非難しています。

GOOGLE HAVE DECLARED DROIDSCRIPT IS MALWARE AND ACCUSED US OF AD FRAUD!
https://groups.google.com/g/androidscript/c/Mbh5TZ6YYnA/m/GflwflqaDAAJ

JavaScript developers left in the dark after DroidScript software shut down by Google over ad fraud allegations • The Register
https://www.theregister.com/2021/04/27/droidscript_google_ban/

Never run Google ads if you have an Android app | by Dan Fabulich | Apr, 2021 | Medium
https://danfabulich.medium.com/never-run-google-ads-if-you-have-an-android-app-897a20604450


DroidScriptはスマートフォンでJavaScriptを記述してオリジナルアプリを開発できるAndroid向けアプリであり、イギリスに本拠を置く非営利団体・DroidScript.orgが開発しています。DroidScriptはGoogle Play上で過去7年間にわたって配信されており、ソフトウェア開発を教える学校の教師や学生を含めて10万人を超えるユーザーを抱えているとのこと。

開発とホスティングの費用をまかなうため、DroidScriptはモバイルアプリ内に広告を配信するAdMobを利用していましたが、アプリに含まれている広告バナーは1個だけでした。また、アプリ内には特定の機能が利用可能になるサブスクリプションプランも用意されていました。

2021年3月31日、DroidScript.orgはGoogleから「あなたのAdMobアカウントで『無効なトラフィックまたはアクティビティ』が検出されたため、アカウントが無効になっています」とのメールを受け取りました。つまり、DroidScriptで広告に関する詐欺的な行為があったと指摘されたわけですが、開発者のDavid Hurren氏には全く心当たりがなかったとのこと。DroidScriptのアプリ内広告が停止されたことにより、一気にアプリ収入の30%が途絶えてしまったそうです。


Googleのメールには内容について異議申し立てができると記されていたため、Hurren氏はGoogleに対して異議申し立てをしようとしました。ところが、肝心の「無効なトラフィックまたはアクティビティ」の内容がメールに記載されていないため、アプリの問題を特定することすら不可能だったとのこと。仕方ないので、Hurren氏は「ユーザーの1人がAPKからAdMobアカウントのIDをコピーし、別のアプリで使ったために広告詐欺の申し立てが発生したのではないか」との推測に基づいて申し立てを行いました。

申し立てによってAdMobアカウントのIDを変更したり、AdMobのチームから別の提案が出されたりすることを期待していたHurren氏でしたが、なんと異議申し立てのメールを送ってから11分後に「ご提供いただいた情報を考慮した結果、私たちはあなたの広告配信アカウントを復元できないことを確認しました」と返信がありました。この返信は自動応答だったとHurren氏は考えており、AdMobの広告収入に支えられたアプリはGoogleの判断1つで即座に収入が絶たれてしまい、広告チームと会話をする機会すら与えられていないと非難しています。


収入の30%を失ったHurren氏は動揺したものの、AdMobによる広告掲載機能を削除したバージョンのDroidScriptに差し替えることが最善策だと考え、新たなDroidScriptのリリース作業を進めることにしました。ところがAdMobアカウントの停止から1週間が経過した4月7日、新たに「広告詐欺ポリシー違反のため、DroidScriptがGoogle Playから削除されました」というメールがGoogleから届いたとのこと。

これはAdMobアカウントの停止よりもさらに深刻かつ壊滅的な事態であり、「DroidScript」という名称のアプリを再アップロードすることができないばかりか、7年間にわたって獲得したユーザー評価・ダウンロード統計・有料サブスクリプションサービス加入者の全てが失われてしまいました。有料サブスクリプションサービスの加入はGoogle Playを経由しているため、Googleによって有料課金も自動的にキャンセルされ、すでにDroidScriptをインストールしているユーザーも追加機能にアクセスできなくなってしまったとHurren氏は述べています。この事態は数千人のユーザーに悪影響を及ぼし、一般ユーザーや授業でDroidScriptを使用している教師からも問い合わせのメールが届いたそうです。

「残念ながら、私のGoogleに対する信頼は見当違いでした……彼らは私たちのAdMobアカウントの問題を調査することに関心を示さなかっただけでなく、DroidScriptをマルウェアだと非難することにしたのです!ああ神様!私たちは今、本当にGoogleから迫害されていると感じ始めました」と、Hurren氏はGoogleを強く非難しています。

by Michael Sauers

Hurren氏はGoogle Playからの削除についても問い合わせを行い、4月7日の問い合わせから12日後にCindy氏という人物から返信がありました。「共有する追加情報があれば、速やかにお知らせします。それまでの間にご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ下さい」と記されていたメールに対し、Hurren氏が事情を説明するメールを送りました。

ところが、その後のCindy氏からのメールは、ボットらしき「審査の結果、アプリがマルウェアポリシーに違反していることがわかりました」「アプリが広告詐欺ポリシーに準拠していません」「残念ながら、私はあなたの計画された実装についてコメントしたり、あなたの質問に対してより良い答えを提供することはできません」といった文言が繰り返されており、完全に「ゲームオーバー」になってしまったとHurren氏は述べています。

Hurren氏はGoogleの広告詐欺検出が自動化されたAIによって行われており、Google内部にすら「なぜDroidScriptがGoogle Playから削除されたのか」の理由を知る人物は存在しないのだろうと考えています。Hurren氏は、「何年にもわたって、Googleが操るボットによって非常にひどい扱いを受けた人々の話が伝わっています。最近はGoogleも良くなってきたと思っていましたが、明らかに私は間違っていました」とコメントしています。

今回の一件についてオンラインで不動産情報を検索できるウェブサイト・Redfinの主任エンジニアを務めるDan Fabulich氏は、DroidScriptの悲劇はAdMob以外の広告を使用していたら起きなかっただろうと指摘。「DroidScriptの悲劇を私たち全員の教訓にしましょう。もしAndroid向けアプリを持っている場合は、Google広告を実行しないでください」と警鐘を鳴らしました。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by log1h_ik

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