2021年06月29日 13時41分メモ

Qualcommがクロック周波数約3GHzの新型SoC「Snapdragon 888 Plus」を発表

半導体大手のQualcommが次世代のスマートフォン向けSoC「Snapdragon 888」をベースとして強化を図った新しいSoC「Snapdragon 888 Plus」をリリースしました。最大クロック数が2.84GHzから約3GHzに上昇しているほか、AIの処理性能も向上しています。

Qualcomm Upgrades its Premium Tier with Snapdragon 888 Plus 5G Mobile Platform | Qualcomm
https://www.qualcomm.com/news/releases/2021/06/28/qualcomm-upgrades-its-premium-tier-snapdragon-888-plus-5g-mobile-platform

MWC 2021: Cristiano Amon on digital transformation and the 5G revolution - YouTube

Qualcomm launches Snapdragon 888 Plus with faster CPU and AI performance
https://www.xda-developers.com/qualcomm-snapdragon-888-plus/

Snapdragon 888 Plusの主なスペックは以下の通り。

CPU	Kryo 680 Arm Cortex-X1(2.995GHz)×1、Kryo 680 ARM Cortex-A78(2.4GHz)×3、Kryo 680 ARM Cortex-A55(1.8GHz)×4、4MB L3キャッシュ
GPU	Adreno 660(840MHz)
ディスプレイ	4K 60Hz、QHD+ 144Hz、HDR10およびHDR10+、10ビットの色深度
AI	32TOPS Hexagon 780
メモリとストレージ	16GB LPDDR5 3200MHz、3MBのシステムレベルキャッシュ、512GB UFS3.0
接続性	Snapdragon X60、Wi-Fi 6Eに対応したFastConnect 6900、Bluetooth 5.2
製造プロセス	Samsung 5nmプロセス

その他のスペックは公式ページで確認可能です。Snapdragon 888 Plusは基本的にSnapdragon 888のオーバークロック版ですが、GPUの最大クロック数が2.84GHzから2.995GHzに向上しているほか、AIの処理性能が26TOPSから32TOPSへ約20％向上しています。

また、Snapdragon 888と同じくミリ波およびSub-6の5G通信にも対応。Qualcommは「優れた5Gシステムを新しい業界にもたらすことでモバイル・エコシステムを前進させることに取り組んでおり、次の10年間の5Gの進歩におけるリーダーシップを実証しています」と述べており、5G分野でのさまざまな進歩を画策しています。