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ロシアのウクライナ侵攻を受けFacebookがロシア政府関連メディアの収益化を停止


Facebookを運営するMetaが「ロシアによるウクライナ侵攻に対するMetaの継続的な取り組みについて」と題した投稿を行い、ロシア国営メディアの広告収益をブロックし、ロシア語およびウクライナ語のファクトチェックをより厳格にしていく計画であることを明らかにしています。

Meta’s Ongoing Efforts Regarding Russia’s Invasion of Ukraine | Meta
https://about.fb.com/news/2022/02/metas-ongoing-efforts-regarding-russias-invasion-of-ukraine/

Meta to bar Russian state media from running ads, monetizing on platform | Reuters
https://www.reuters.com/technology/meta-bar-russian-state-media-running-ads-monetizing-platform-2022-02-26/

Facebook limits access to some Russian state-controlled media in Ukraine - The Verge
https://www.theverge.com/2022/2/27/22953790/facebook-restricts-access-russian-state-controlled-media-ukraine

現地時間の2022年2月26日、Metaはロシアによるウクライナ侵攻に対する複数のアクションを発表しました。Metaはロシアの国営メディアに対して、同社のプラットフォーム上で広告を掲出したり収益化したりすることを禁止すると発表。他にも、ロシアの国営メディアに対しては厳格なファクトチェックを実施し続けるとしています。これに対してはロシア政府から「ファクトチェックを止めるように」と圧力をかけられたようですが、Metaはファクトチェックの停止を拒否しており、これによりロシア政府はFacebookを部分的にブロックしていることも明らかになりました。

他にも、ウクライナ国民を守るためのセキュリティ機能として、Facebookのプロフィールをロックして他者に閲覧されたりダウンロードされたりすることを防いだり、ウクライナのFacebookアカウントをフレンドリスト上から一時的に非表示にしたり、ウクライナのInstagramアカウントにセキュリティ関連の通知を表示したりすると発表しました。


さらに現地時間の2月27日、Metaは「ウクライナ政府の要請により、ロシアのいくつかの国営メディアに属するアカウントを含む、ウクライナのいくつかのアカウントへのアクセスを制限しました。また、ロシアの国営メディアを制限するための他政府からの要請についても対応を検討しています」と述べ、ロシアの国営メディアアカウントを含む一部アカウントをウクライナでアクセスできないよう制限したことを明かしています。

なお、Metaが実施したウクライナでの一部アカウントに対するアクセス制限措置については、同社のグローバル担当ヴァイスプレジデントであるニック・クレッグ氏もTwitter上でアナウンスしています。

We have been in contact with the Government of Ukraine, and at their request we have also restricted access to several accounts in Ukraine, including those belonging to some Russian state media organizations.

— Nick Clegg (@nickclegg)


クレッグ氏はウクライナから「FacebookとInstagramからロシアのアカウントを完全に排除してほしい」といった声が上がっていることを認めていますが、「重要なタイミングで重要な表現が見られなくなる可能性がある」として、ロシアのアカウントをすべてブロックすることには否定的な見解を示しています。

クレッグ氏はウクライナでアクセス制限されているアカウントに関する詳細および、「ロシアの国営メディアに対する制限を求めた政府」についても詳細は明かしていません。海外メディアのThe VergeもMetaに問い合わせを行っていますが、記事作成時点では返答を得られていません。

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in ネットサービス, Posted by logu_ii

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