「マインクラフト用のMicrosoftアカウントが突如ロックされて電話番号を請求された」という報告

マインクラフトのJava版をPCでプレイするには、マインクラフトを開発したMojangが管理するMojangアカウントが必要でしたが、MojangがMicrosoftによって買収され、Microsoftアカウントに移行されることになりました。このMicrosoftアカウントへの移行を行ったhn2019さんが「一度もログインしていないのに規約違反でアカウントがロックされ、電話番号を要求された」と、ソーシャルニュースサイトのHacker Newsに報告しています。

Tell HN: Microsoft locks migrated Minecraft accounts, requires phone to unlock | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=31551846

マインクラフトはさまざまなプラットフォームへ移植されていますが、おおまかに「Java版」と「統合版」の2種類が存在します。Java版はWindows・macOS・Linuxでプレイできるバージョンで、OS間でのクロスプレイも可能、さらにMODの追加や自作スキンの適用もできるのも特徴です。

2014年9月にMicrosoftがMojangを25億ドル(当時のレートで約2680億円)で買収したため、マインクラフトの運営はMicrosoftが行うこととなりました。

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By BagoGames

これに伴い、2022年3月10日からJava版をプレイするにはMicrosoftアカウントが必要になっため、それまでMojangアカウントでプレイしていた人はMicrosoftアカウントへの移行を余儀なくされました。

Java版でプレイしていたhn2019さんは、子どもたちのMojanアカウントをMicrosoftアカウントに移行したとのこと。そして、移行してから約1カ月後にMicrosoftアカウントにサインインしたところ、Microsoftから「あなたのアカウントの活動が利用規約に違反しているので、アカウントをロックしました」というメールが届いていたそうです。

hn2019さんも子どもたちも、移行後からMicrosoftアカウントを使用していなかったため、まったく身に覚えがなかったそうです。アカウントのロックを解除するためには、解除用の確認コードを受け取るための電話番号を登録する必要があり、メールで受け取ることはできなかったとのこと。

hn2019さんはサポートに直接連絡しようとしたそうですが、サポートに直接連絡するためにはMicrosoftアカウントにログインする必要があり、アカウントがロックされている状況ではサポートに連絡できません。hn2019さんは「Microsoftの誰がこのやり方をいいアイデアだと思ったのでしょうか。このやり方は客足を遠のかせる原因になっています」とコメントしました。

ソーシャルニュースサイトのHacker Newsにはhn2019さんの投稿について、Microsoftのアカウント強制移行措置を批判する声が相次いで投稿されています。

HansHamster10さんは、マインクラフトと同じくMicrosoftに買収されたSkypeでも、hn2019さんと同じことが2回も起こったと証言しています。また、nathanaldensr9さんは「Microsoftアカウントへの移行を強制されたため、今では私の家族はマインクラフトをもうプレイしていません」と述べました。

さらに、マインクラフトだけではなく、TwitterやPinterestでも同様の問題が発生したという声もありました。

codedokodeさんは「Microsoftによる説明はおそらくウソだ」と主張。自身もメールサービスのOutlookでメールを登録した後、動的IPアドレス設定でネット接続したままログインしようとしたところ、「疑わしい活動があった」としてアカウントにロックがかかってしまい、hn2019さんと同じく電話番号を要求されたとのこと。「私が気に入らないのは、Microsoftが『あなたの身元を知りたい』と言いながら、人をだますような言葉を使うことです」と、codedokodeさんは述べています。