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最大読み出し速度7300MB/sの爆速SSD「WD_BLACK SN850X NVMe SSD」の性能を検証してみた


Western Digitalの高性能ストレージシリーズ「WD_BLACK」から、最大読み出し速度7300MB/sのPCIe 4.0対応SSD「WD_BLACK SN850X NVMe SSD」が2022年8月31日より登場します。「WD_BLACK SN850X NVMe SSD」には「ゲームモード2.0」と呼ばれる性能強化機能が搭載されているとのことなので、実際に「WD_BLACK SN850X NVMe SSD」の設定を変更しながらベンチマークを実行して性能を検証してみました。

WD_BLACK SN850X NVMe SSDでゲーム用ストレージを次のレベルに引き上げる | Western Digital
https://www.westerndigital.com/ja-jp/products/internal-drives/wd-black-sn850x-nvme-ssd

◆目次
◆1:外観チェック
◆2:ベンチマークを実行してみた
◆3:「ゲームモード2.0」を有効化する方法

◆1:外観チェック
「WD_BLACK SN850X NVMe SSD」には「1TB(ヒートシンク非搭載)」「2TB(ヒートシンク非搭載)」「4TB(ヒートシンク非搭載)」「1TB(ヒートシンク搭載)」「2TB(ヒートシンク搭載)」の5モデルが存在しますが、今回は「2TB(ヒートシンク搭載)」と「4TB(ヒートシンク非搭載)」を使ってみます。

「WD_BLACK SN850X NVMe SSD 2TB(ヒートシンク搭載)」のパッケージはこんな感じ。パッケージ左下には最大読み出し速度が7300MB/sであることがアピールされています。


パッケージの中にはSSD本体と説明書が入っていました。


「WD_BLACK SN850X NVMe SSD 2TB(ヒートシンク搭載)」には、黒色のヒートシンクが搭載されています。


裏面には、シリアルナンバーなどを記したラベルが貼られています。


表から裏にかけてヒートシンクやプレートで覆われているので、強度は高そうです。


「WD_BLACK SN850X NVMe SSD 4TB(ヒートシンク非搭載)」のパッケージはこんな感じ。


パッケージの中にはSSD本体と説明書が入っています。


基板は黒色で、表面にはレベルが貼られています。


裏面はこんな感じ。


搭載されているフラッシュメモリを接写してみました。マレーシア製のようです。


◆2:ベンチマークを実行してみた
「WD_BLACK SN850X NVMe SSD」の性能を確かめるべく、PCIe 4.0に対応したマザーボード「B550 PG Velocita」に装着してベンチマークを実行してみます。


実行するベンチマークソフトは、ストレージベンチマークの定番である「CrystalDiskMark」のバージョン8.0.4です。


まず、「WD_BLACK SN850X NVMe SSD 2TB(ヒートシンク搭載)」のベンチマークスコアが以下。最大読み出し速度は7181.24MB/sで、公称値の7300MB/sに近い値を記録しました。


「WD_BLACK SN850X NVMe SSD 4TB(ヒートシンク非搭載)」のスコアはこんな感じ。「WD_BLACK SN850X NVMe SSD 2TB(ヒートシンク搭載)」と比べてシーケンシャルリードもランダムリードも高速なようです。一方で、書き込み速度は「WD_BLACK SN850X NVMe SSD 2TB(ヒートシンク搭載)」をわずかに下回る結果となりました。


◆3:「ゲームモード2.0」を有効化する方法
「WD_BLACK SN850X NVMe SSD」には、「ゲームモード2.0」と呼ばれる性能を底上げする機能が搭載されており、「ゲームモード2.0」は専用ソフトの「Western Digital ダッシュボード」から有効化できます。「ゲームモード2.0」を有効化した際の性能も知りたいので、実際に「Western Digital ダッシュボード」をインストールして「ゲームモード2.0」を有効化してみることにしました。

「Western Digital ダッシュボード」をインストールするには、まず以下の配布ページにアクセスします。

ソフトウェアおよびファームウェアのダウンロード | WD サポート
https://support.wdc.com/downloads.aspx?p=279&lang=jp

配布ページにアクセスしたら「ダウンロード」をクリックしてインストーラーをダウンロードします。


ダウンロードが完了したら、ダブルクリックで起動します。


インストーラーが起動したら「インストール」をクリック。


インストールは数秒で完了するので、「終了」をクリックします。


インストーラーを終了すると、「Western Digital ダッシュボード」が自動的に起動します。「Western Digital ダッシュボード」ではWestern Digital製ストレージの空き容量や温度などを確認可能。「ゲームモード2.0」を有効化するには、画面右上の「ゲームモード2.0」と記された部分にある「オン」をクリックします。


すると、PCの再起動を求められるので「すぐに再起動」をクリックして再起動するか、「あとで再起動」をクリックして実行中の作業を終了した後にPCを再起動します。


再起動してから「Western Digital ダッシュボード」を確認すると、「ゲームモード2.0」がオンに切り替わっていました。


「WD_BLACK SN850X NVMe SSD 2TB(ヒートシンク搭載)」の「ゲームモード2.0」無効化時(左)と有効化時(左)のベンチマーク結果が以下。読み出し速度と書き込み速度がわずかに上昇しています。


「WD_BLACK SN850X NVMe SSD 4TB(ヒートシンク非搭載)」の場合は、ベンチマーク項目によっては「ゲームモード2.0」有効化時(右)の方が性能が低くなる結果となりました。Western Digitalの公式サイトには「ゲームモード2.0」について「ゲームアセットをゲーム内で高速にロードするロード予測機能など、PCのパフォーマンスを強化する機能を活用できます」と記されているため、ベンチマークに現れない部分で性能が向上している可能性があります。


なお、「WD_BLACK SN850X NVMe SSD」はヒートシンク非搭載モデルが2022年8月30日に発売しており、ヒートシンク搭載モデルは2022年9月9日に発売予定です。記事作成時点では、Amazon.co.jpで今回使った「WD_BLACK SN850X NVMe SSD 2TB(ヒートシンク搭載)」が税込4万9321円、「WD_BLACK SN850X NVMe SSD 4TB(ヒートシンク非搭載)」が税込9万2130円で販売されています。

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in レビュー,   ハードウェア, Posted by log1o_hf

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