サイエンス

コーヒーを1日2~3杯飲むと寿命が延びる、カフェインレスでもOK


コーヒーには「ダイエットに効果的」「ガンの予防につながる」といった健康に役立つ効果があることが研究によって明らかになっています。新たに、オーストラリアの研究チームによって「コーヒーを飲むと寿命が延びる」という研究結果が示されました。

Coffee drinking is associated with increased longevity
https://medicalxpress.com/news/2022-09-coffee-longevity.html

impact of coffee subtypes on incident cardiovascular disease, arrhythmias, and mortality: long-term outcomes from the UK Biobank | European Journal of Preventive Cardiology | Oxford Academic
https://doi.org/10.1093/eurjpc/zwac189

研究チームは、コーヒーを飲むことと心血管疾患リスクおよび死亡リスクの関係を調査するべく、UKバイオバンクに登録された44万9563人の健康データを収集しました。データには「毎日コーヒーを何杯飲むか」「インスタントコーヒー・手挽きコーヒー・カフェインレスコーヒーのうち、どれを普段飲んでいるか」というアンケートの結果も含まれていました。

分析の結果、コーヒーを1日2~3杯飲んだ被験者の死亡リスクが最も低いことが判明。コーヒーの種類別では、コーヒーを飲まない被験者と比べてインスタントコーヒーでは11%、手挽きコーヒーでは27%、カフェインレスコーヒーでは14%も死亡リスクが低くなりました。

同様に、コーヒーを1日2~3杯飲んだ場合、心血管疾患の発症リスクも低くなることが判明。種類別では、コーヒーを飲まない被験者に比べてインスタントコーヒーでは9%、手挽きコーヒーでは10%、カフェインレスコーヒーでは6%リスクが低くなっていました。


死亡リスクと心血管疾患の発症リスクではすべての種類のコーヒーでリスクが低下しましたが、不整脈の発症リスクはカフェインレスコーヒーを飲んだ被験者では低下せず、1日2~3杯のインスタントコーヒーを飲んだ被験者で12%、1日4~5杯の手挽きコーヒーを飲んだ被験者で17%低下することが明らかになりました。

研究チームの一員であるピーター・キスラー氏は「インスタントコーヒーや手挽きコーヒー、カフェインレスコーヒーを飲むことは、心血管疾患の発症リスクや死亡リスクの低下と関連していました。今回の研究結果は、コーヒーを飲むことが健康なライフスタイルの一環と見なされるべきであることを示唆しています」と述べ、コーヒーの寿命延長効果を強調しています。また、コーヒーの種類によってリスク低下に差があることについて「コーヒーを構成する成分の中で最も広く知られているのはカフェインですが、コーヒーは100以上の生物学的活性成分が含まれています。私たちの研究結果は、カフェイン以外の成分も心血管疾患の発症リスクや死亡リスクの低下に関連していることを示唆しています」と述べています。

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in サイエンス,   , Posted by log1o_hf

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