ハードウェア

NVIDIA・AMD・Intelの60種類以上のGPUでベンチマークテストを行った結果が公開される


テクノロジー系ニュースを数多く取り扱うTom's Hardwareが、NVIDIA、AMD、およびIntelのGPUそれぞれでベンチマークテストを実行しました。

GPU Benchmarks Hierarchy 2022 - Graphics Card Rankings | Tom's Hardware
https://www.tomshardware.com/reviews/gpu-hierarchy,4388.html

Tom's Hardwareは「ボーダーランズ3」など8種類のゲームを用い、ゲームのグラフィック設定を標準画質および高画質に設定し、過去数世代のGPUでベンチマークテストを実施。CPUには第12世代Intel CoreプロセッサのCore i9-12900Kが用いられています。その他の構成は以下の通り。

・MSI Pro Z690-A WiFi DDR4
・Corsair 2x16GB DDR4-3600 CL16
・Crucial P5 Plus 2TB
・Cooler Master MWE 1250 V2 Gold
・Cooler Master PL360 Flux
・Cooler Master HAF500
・Windows 11 Pro 64-bit

ベンチマークテストの結果が以下。縦軸がFPSを指しており、横軸が左から順にNVIDIA「RTX 30シリーズ」、AMD「RX 6000シリーズ」、Intel「Arc」、NVIDIA「20/16シリーズ」、AMD「RX 5000シリーズ」、AMD「Vega/500シリーズ」、NVIDIA「GTX 10シリーズ」、NVIDIAのその他過去製品を指しています。ほぼすべてのGPUが1080pの標準画質(Medium)と1080pの高画質(Ultra)でテストされ、表では1080p Ultraの結果で並べられています。1440p Ultraと4K Ultraで動作するGPUに限り、そのベンチマークテストの結果も記されています。


FPSスコアが優れていたGPU上位10件が以下。トップが「Radeon RX 6950 XT」、2位が「GeForce RTX 3090 Ti」、3位が「Radeon RX 6900 XT」という結果でした。

Graphics Card1080p Ultra1080p Medium1440p Ultra4K UltraSpecifications
Radeon RX 6950 XT100.0% (137.3fps)100.0% (190.1fps)100.0% (115.4fps)100.0% (70.3fps)Navi 21, 5120 shaders, 2310MHz, 16GB GDDR6@18Gbps, 576GB/s, 335W
GeForce RTX 3090 Ti96.5% (132.4fps)94.8% (180.1fps)98.7% (113.9fps)107.6% (75.7fps)GA102, 10752 shaders, 1860MHz, 24GB GDDR6X@21Gbps, 1008GB/s, 450W
Radeon RX 6900 XT94.5% (129.7fps)97.1% (184.6fps)91.4% (105.5fps)89.7% (63.1fps)Navi 21, 5120 shaders, 2250MHz, 16GB GDDR6@16Gbps, 512GB/s, 300W
GeForce RTX 309092.2% (126.6fps)93.7% (178.1fps)92.3% (106.5fps)97.8% (68.8fps)GA102, 10496 shaders, 1695MHz, 24GB [email protected], 936GB/s, 350W
GeForce RTX 3080 12GB90.7% (124.5fps)93.8% (178.2fps)90.1% (104.0fps)94.3% (66.3fps)GA102, 8960 shaders, 1845MHz, 12GB GDDR6X@19Gbps, 912GB/s, 400W
Radeon RX 6800 XT90.0% (123.5fps)94.2% (179.1fps)86.5% (99.8fps)83.2% (58.5fps)Navi 21, 4608 shaders, 2250MHz, 16GB GDDR6@16Gbps, 512GB/s, 300W
GeForce RTX 3080 Ti89.9% (123.4fps)92.0% (174.9fps)89.6% (103.4fps)94.5% (66.5fps)GA102, 10240 shaders, 1665MHz, 12GB GDDR6X@19Gbps, 912GB/s, 350W
GeForce RTX 308084.7% (116.3fps)91.2% (173.4fps)82.8% (95.5fps)86.2% (60.6fps)GA102, 8704 shaders, 1710MHz, 10GB GDDR6X@19Gbps, 760GB/s, 320W
Radeon RX 680080.7% (110.7fps)90.9% (172.7fps)75.9% (87.5fps)71.9% (50.6fps)Navi 21, 3840 shaders, 2105MHz, 16GB GDDR6@16Gbps, 512GB/s, 250W
GeForce RTX 3070 Ti75.8% (104.1fps)85.4% (162.4fps)71.5% (82.6fps)66.6% (46.8fps)GA104, 6144 shaders, 1770MHz, 8GB GDDR6X@19Gbps, 608GB/s, 290W


Tom's Hardwareはこの結果について、「特に1080pと1440pにおいて、AMDのGPUがわずかに有利です。AMDのRX 6950 XTはパフォーマンスを大幅に向上させるわけではありませんが、3090 Tiとの差を埋めるには十分であり、しかも40%以上安いコストでこれを実現しています」と分析しています。

続いてレイ・トレーシングをオンにして再テストした結果が以下。レイ・トレーシングは非常に負荷が高く、対応しているGPUは限られています。RX 6500 XTが1080p Ultra&レイ・トレーシングオンの処理を行えなかったため、このグラフでは1080p Mediumのスコアを基準に並べられています。


また、上位10件はこんな感じになっています。Tom's Hardwareは「1080pと1440pの標準的なテストではAMDが首位に立つことができますが、レイ・トレーシングを有効にすると、AMDの最高位は、Titan RTX、RTX 3070 Tiをわずかに上回る6位となります。IntelのArc A380は、レイ・トレーシング性能においてRX 6500 XTをわずかに上回っており、AMDの16個のレイ・アクセラレータに対して8個のRTUしか搭載していないことを考えると、興味深い結果となっています」と述べました。

Graphics Card1080p Medium1080p Ultra1440p Ultra4K UltraSpecifications
GeForce RTX 3090 Ti100.0% (118.2fps)100.0% (84.4fps)100.0% (57.2fps)100.0% (29.1fps)GA102, 10752 shaders, 1860MHz, 24GB GDDR6X@21Gbps, 1008GB/s, 450W
GeForce RTX 309091.7% (108.4fps)89.7% (75.7fps)88.7% (50.8fps)87.2% (25.4fps)GA102, 10496 shaders, 1695MHz, 24GB [email protected], 936GB/s, 350W
GeForce RTX 3080 Ti89.3% (105.6fps)87.6% (73.9fps)86.0% (49.2fps)84.6% (24.7fps)GA102, 10240 shaders, 1665MHz, 12GB GDDR6X@19Gbps, 912GB/s, 350W
GeForce RTX 3080 12GB88.5% (104.7fps)85.8% (72.4fps)83.7% (47.9fps)81.4% (23.7fps)GA102, 8960 shaders, 1845MHz, 12GB GDDR6X@19Gbps, 912GB/s, 400W
GeForce RTX 308081.5% (96.3fps)78.5% (66.3fps)76.3% (43.7fps)72.2% (21.0fps)GA102, 8704 shaders, 1710MHz, 10GB GDDR6X@19Gbps, 760GB/s, 320W
Radeon RX 6950 XT70.4% (83.2fps)66.7% (56.2fps)62.9% (36.0fps)59.0% (17.2fps)Navi 21, 5120 shaders, 2310MHz, 16GB GDDR6@18Gbps, 576GB/s, 335W
GeForce RTX 3070 Ti66.3% (78.4fps)63.0% (53.1fps)59.2% (33.9fps) GA104, 6144 shaders, 1770MHz, 8GB GDDR6X@19Gbps, 608GB/s, 290W
Radeon RX 6900 XT63.0% (74.5fps)59.0% (49.8fps)55.2% (31.6fps)51.7% (15.1fps)Navi 21, 5120 shaders, 2250MHz, 16GB GDDR6@16Gbps, 512GB/s, 300W
Titan RTX62.5% (73.9fps)58.2% (49.1fps)55.4% (31.7fps)52.5% (15.3fps)TU102, 4608 shaders, 1770MHz, 24GB GDDR6@14Gbps, 672GB/s, 280W
GeForce RTX 307062.1% (73.4fps)58.7% (49.6fps)54.9% (31.4fps) GA104, 5888 shaders, 1725MHz, 8GB GDDR6@14Gbps, 448GB/s, 220W


「結局のところどんなGPUを選べば良いのか」ということについて、Tom's Hardwareは「最速のカードはNVIDIAのRTX 30シリーズまたはAMDのRX 6000シリーズです。AMDの最新グラフィックカードはレイ・トレーシングなしでも十分なパフォーマンスを発揮しますが、レイ・トレーシングを有効にすると後れを取る傾向があります」と述べました。

また、Tom's Hardwareはゲーム8タイトルでの平均FPSでGPUを並び替え、画質ごとにグラフにまとめています。まず1080p Mediumがこれ。


1080p Mediumかつレイ・トレーシングオン


1080p Ultra


1080p Ultraかつレイ・トレーシングオン


1440p Ultra


1440p Ultraかつレイ・トレーシングオン


4K Ultra


4K Ultraかつレイ・トレーシングオンです。

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in ハードウェア, Posted by log1p_kr

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