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ファイザーが咳からCOVID-19を検出するアプリを開発した企業を170億円超で買収


咳(せき)の音と患者の症状からウイルス感染の有無を調べる技術を開発したヘルスケア企業のResAppを、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンを開発した製薬会社のファイザーが1億2000万ドル(約170億円)で買収したことが明らかになりました。

UQ startup acquired by Pfizer - UQ News - The University of Queensland, Australia
https://www.uq.edu.au/news/article/2022/09/uq-startup-acquired-pfizer

Pfizer pays almost $120 million for app that detects COVID from a cough
https://newatlas.com/health-wellbeing/pfizer-resapp-covid-cough-diagnose-smartphone/

オーストラリアのブリスベンに拠点を置くResAppは、約10年にわたり、患者の咳の音を調べるだけで呼吸器系疾患を診断できるアルゴリズムの開発に取り組んできたとのこと。当初は肺炎を診断することを目的に開発が進められ、肺炎に加えてぜんそくやクループ、気管支炎も効果的に見分けられるようになっていきました。

2019年にCOVID-19が発生すると、ResAppはすぐにこの感染症を診断する技術の開発を進め、スマートフォン用アプリとして形を整え、2022年初頭にはCOVID-19の陽性者を92%の正確さで検出できるようになったそうです。臨床検査では感染していない患者が間違って「陽性」とされる場合がありますが、この割合が低ければ低いほど、その検査は正確であるといえます。この「感染がない患者を正しく陰性とする割合」が特異度で、ResAppの検査の特異度は80%を記録しています。


ResAppが上記の結果を発表した直後からファイザーは同社の買収に乗り出しており、当初は6500万ドル(約94億円)を提示していたとのこと。そして今回、正式な買収発表があり、ファイザーが1億2000万ドルという額でResAppを買収することが明らかになりました。

ファイザーの広報担当者は「予備データは心強いものであり、この取引によってファイザーのデジタルヘルス領域への足がかりが拡大します。COVID-19検出ツールは、この病気を鎮めるための次のステップであると信じています。我々はこのアルゴリズムをさらに洗練させ、世界中の規制当局と協力し、できるだけ早く消費者に提供することを楽しみにしています」と伝えています。

ResAppの開発チームの1人であるUdantha Abeyratne氏は「アフリカやアジアの遠隔地のコミュニティでは洗練された病院へのアクセスがありません。このプロジェクトの目的は、より優れた診断ツールを世界中のコミュニティに提供することでした。ファイザーによる買収がこの技術を成長させ、世界の遠隔地に広く展開するのに役立つことを望んでいます」と述べました。

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in Posted by log1p_kr

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