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究極のリモートワーク環境を手に入れるため28歳Meta社員がクルーズ船の一室を12年間リース契約


世界各国でリモートワーク化が進む中、Metaに勤めるオースティン・ウェルズ氏が豪華客船に12年間住み続ける契約を結び、船内で仕事をする計画を打ち立てたことが伝えられました。

28-year-old buys apartment on cruise ship because it's cheaper - Upworthy
https://www.upworthy.com/life-on-a-cruise-ship

Can you live on a cruise ship? Yes, and here's how much it costs
https://www.cnbc.com/2022/12/07/can-you-live-on-a-cruise-ship-yes-and-heres-how-much-it-costs.html

カリフォルニア州サンディエゴに住み、Metaの拡張現実・仮想現実部門で働いているというウェルズ氏が、豪華客船の「MV Narrative」に12年間住み込む契約を結びました。この船には547室の個人用客室が備え付けられており、医療サービスからプライベートキッチン、スーパーマーケット、エクササイズセンター、24時間対応のルームサービスやコワーキングスペースなどさまざまな施設・サービスが用意されています。

ウェルズ氏は旅行好きですが、長時間のフライトや不安定なルーティンが好きではないそうで、客船であればその不満を解消できると考えたそうです。ウェルズ氏は「世界を旅するために日常生活を変える必要がないというのが最大のポイントです。どこかに行きたいと思ったら荷物をまとめて飛行機に乗って部屋を借りるというスタイルから、食料品店や歯医者と一緒に世界を旅するというスタイルに変わるのです」と語りました。


ウェルズ氏が勤めるMetaの拡張現実・仮想現実部門は完全なリモートワーク体制を整えているため、世界のどこにいても仕事を続けられるそうです。ウェルズ氏は「私の勤務時間は、夕方から夜、そして早朝へとシフトしていきます。昼から午後にかけて各国の都市を回り、午後6時か7時ごろから仕事を始めることも可能です」と述べています。

MV Narrativeは記事作成時点で建造中であり、出航は2025年を予定しています。ほとんどの個室は長期賃貸住宅として貸し出されており、24年のリース契約か、船舶の耐用年数である約60年の契約が求められるそうです。賃貸費用は最大800万ドル(約10億円)となります。


ウェルズ氏は初期の顧客であったため、特別に12年契約のオプションを提供されたとのこと。ウェルズ氏が契約したエントリーレベルの部屋にはデスクや折り畳み式ベッド、シャワールームなどが付いており、広さは237平方フィート(約22平方メートル)、12年間の賃貸料は約30万ドル(約4000万円)です。年間およそ333万円、1カ月当たり約27万8000円となりますが、船内のレストランやバーでの飲食、ランドリー、健康診断などを利用できるオールインクルーシブには、さらに1ヶ月当たり2100ドル(約27万9000円)の追加費用がかかります。

船内には11種類の住居が用意されており、最も広い部屋は1970平方フィート(約183平方メートル)の2階建てで、最大4室のベッドルーム、バスルーム2個、バルコニー、ダイニングルーム、ウォークインクローゼットを備えているとのこと。公共スペースには展望ラウンジやイベントスペース、20のレストランとバー、24時間営業のジムとスパ、3つのプール、学校、図書館、銀行、オフィススペース、演劇や映画上映のための劇場などが設置される予定です。


MV Narrativeは他のクルーズ船とは異なり、1箇所に3日から5日間ほど停泊するとのこと。ほとんどの人が地方都市に出かけて日帰り旅行や一泊旅行をし、他の人は車を借りて3、4日出かけて、次の目的地で船と落ち合うだろうと予想されています。船はローマやナポリ、ベニス、スロベニア、アルバニア、クロアチア、ギリシャ、トルコなどさまざまな都市を回り、3年ほどかけて世界中をめぐることになるそうです。

ウェルズ氏は入居者の中でも最年少組で、入居者は中年の実業家や子どものいる家庭までさまざま。ウェルズ氏は「船上で生涯の友人を作ることを期待しています。目標は、この船で住民のコミュニティを構築することです。新しい友人ができ、彼らと一緒に世界を旅することになり、これまでで最も深い友情を築くことができるかもしれません」と話しました。

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in Posted by log1p_kr

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