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画像生成AIで「アニメの中割り画像を作る方法」が発見される、実際に中割り生成用の画像を作成できるウェブサービスも公開中


アニメーションでは動きポイントとなる原画と原画の間に、「中割り」と呼ばれるカットを挟むことで実際にキャラクターや物体が動いているように見せています。そんな中割りを、二次元画像の生成に優れた画像生成AIの「NovelAI」で作成する方法を発見したと、Twitterユーザーのあお(@ao_love_yuimop)氏が解説しています。

画像生成AIで動作含めアニメの中割り画像を作る方法を発見したので、その方法を実行するWebサービスを作りましたわ(ゆいもっぷ動画付き)(皆様にもお使い頂けますわ) - Qiita
https://qiita.com/ystmg/items/c78c2b3e0bcdf0f77125

chara-zokusei.jp/nakawari
https://chara-zokusei.jp/nakawari

あお氏はNovelAIを触る中で、前後の画像から中間動作を描いた中割り画像を生成する方法を発見したとのこと。実際にあお氏が、8枚のNovelAI製原画を元にして78枚の中割り画像を生成し、連結してアニメーションにした動画が以下。描かれているのは個人勢VTuberの「ゆいもっぷ」さんで、ゆいもっぷさんがバスケットボールを手にしてバスケットコートを移動し、最後にはダンクシュートを決める動画となっています。

画像生成AIのNovelAIで中割り画像を作る方法を発見したので、「ゆいもっぷ」さんの2Dアニメ動画を作りました(原画8枚、動画78枚)(中割画像生成用画像生成サイトつき)
方法: https://t.co/1QrbKjpJcP
動画(高画質): https://t.co/jsF8WAMY7Q#NovelAI #AIイラスト pic.twitter.com/8giFiZ8Uym

— あお (@ao_love_yuimop)


あお氏は実際に「中割り画像の生成に利用する画像」を生成するサービスを公開しており、その作成手順を解説しています。まず、中割り画像を生成するには動きの前後となる画像を2枚用意します。


続いて、目の両端や胴体のY軸座標の両端といった特徴点を、前後の画像それぞれで2点ずつ、合計4点指定します。


この画像と特徴点を基に、NovelAIに入力するための「中割り画像生成用の画像」が生成されます。生成される画像は、前後の画像で入力した特徴点の中間点が中間になるよう移動させ、縮尺もちょうど中間になるように調整し、背景が白くならないように縮小元の画像を配置しつつ、人物の透明度が50%ずつになるよう重ね合わせたものだそうです。


この画像をNovelAIに入力し、image to imageで画像を出力させることにより、動作的に中間な中割り画像を得ることができるという仕組みです。こうして生成された中割り画像を新たな原画としてさらに中割画像を生成することで、滑らかな動きのアニメーションを作ることが可能だとのこと。なお、あお氏は投稿した動画において、NovelAIが生成した画像で気に入らなかった箇所を一部修正しているほか、ボールを描き足すこともあったと説明しています。

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in ソフトウェア,   ネットサービス,   動画, Posted by log1h_ik

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