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Googleで女性上司によるセクハラ被害を訴えた男性社員が逆に解雇されてしまう


Googleに在籍していた男性が女性の上司によるセクハラ被害を報告し、対処を求めるも逆に解雇されてしまう事態が発生しました。解雇された男性はGoogleと女性上司を相手取り、不当解雇を主張して損害賠償を求める訴訟を起こしています。

Google exec fired after female boss groped him at drunken bash
https://nypost.com/2023/01/28/google-exec-fired-after-female-boss-groped-him-at-drunken-bash/

Googleの元幹部のライアン・オロハン氏は2019年12月に開かれたパーティーの際に、オロハン氏の上司で最高経営責任者の1人であるティファニー・ミラー氏に性的被害を受けたことを報告しています。パーティーの中でアジア系のミラー氏はオロハン氏の腹部を触り、「あなたはアジア人女性が好みであることを知っています、今のアジア人の妻との結婚生活では刺激不足です」と述べたとされています。


翌週オロハン氏はGoogleの人事部にパーティーでのミラー氏の行為を報告しましたが、何の対応も行われなかったとのこと。

一方でミラー氏は「オロハン氏は人事部への報告の際にマイクロアグレッションな報告を行った」と主張するなど、オロハン氏に対する報復行為に及びました。

ミラー氏による報復はさらにエスカレートし、2021年12月に行われたGoogle主催のイベントの際には、酔ったミラー氏がオロハン氏の同僚の前で暴言を吐いたとされています。さらに、2022年4月に行われたイベントの際には、泥酔したミラー氏はオロハン氏を殴打し、オロハン氏の妻に対する人種差別的な発言を行ったと報告されています。


しかしこのような状況でもGoogleはオロハン氏やミラー氏に対して何の行動も起こしませんでした。その後、2022年11月から開始された裁判では、Googleがミラー氏による報復行為は「ミラー氏の『性的な関係を築くことによる昇進の提案』をオロハン氏が拒否したこと」に起因していることを認識していたにもかかわらず、何の措置も取らなかったことが争点になっています。

オロハン氏は「成績の良い従業員だけを優遇し、その他の従業員に合わせた包括的な組織作りを行わなかった」として、2022年7月に解雇されています。しかしオロハン氏は「そのような実態はなく、実際には上司であるミラー氏の昇進の誘いを拒否したため解雇されました」と主張しています。

オロハン氏は差別や報復が横行する、敵対的な職場環境による不当な解雇を受けたとして、Googleとミラー氏を訴えています。一方でミラー氏は「オロハン氏の虚偽に満ちた架空の出来事です」として報告を否定しています。

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in メモ, Posted by log1r_ut

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