ハードウェア

Appleの複合現実(MR)ヘッドセット「Reality Pro」はiPhoneなしで動作可能&Apple Watch向けの血糖値測定機能が開発中


Apple関連のリーク情報でおなじみのBloombergのマーク・ガーマン氏が、Appleが開発中とウワサされている複合現実(MR)ヘッドセットの「Reality Pro」はiPhoneなしで動作可能になる可能性や、Apple Watch向けにグルコース値測定機能を開発している可能性を報じています。

Apple (AAPL) Exploratory Design Group (XDG) & No-Prick Glucose Tracker - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/newsletters/2023-02-26/apple-aapl-exploratory-design-group-xdg-no-prick-glucose-tracker

Also in today’s Power On: Apple will roll out new schedule policies for retail in the US and Canada on April 29, reducing days worked in a row and more weekend consistency. Still, some employees are concerned by other new requirements. More here: https://t.co/3ykJ48pVEa

— Mark Gurman (@markgurman)


Appleは開発中の製品に関する情報を非常に厳格に取り扱っているため、他企業と比べるとリーク情報が非常に少ないことで知られています。そんなApple社内でもひときわ情報の取り扱い方が厳格で秘密主義が徹底されているというのが、Exploratory Design Groupというチームです。


このExploratory Design Group(XDG)が、Apple Watch向けに非侵襲的なグルコース値測定機能を開発中であるとのこと。なお、AppleがApple Watch向けに血中のグルコース濃度を測定するための機能を開発しているというウワサは、2017年頃から存在しています。

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by Pricenfees

XDGが開発しているのはApple Watch関連のテクノロジーだけではないそうで、ガーマン氏は「Exploratory Design GroupはGoogleの秘密研究機関であるGoogle Xのよう」と指摘しています。

XDGは数年前に発足され、2022年末にAppleから去った元エンジニアリング・フェローのビル・アサス氏が率いてきたチーム。アサス氏は今は亡きスティーブ・ジョブズやティム・クックCEOからも信頼を置かれていた優秀なエンジニアです。XDGはヴァイスプレジデントのジョニー・スロウジ氏が率いるAppleのハードウェアテクノロジーグループに所属しており、Apple Park内の「Tantau 9」と呼ばれる建物の中で作業を行っているとのこと。


さらに、Appleが開発中とウワサされているMRヘッドセットの「Reality Pro」は、iPhoneなしで動作可能になるとガーマン氏は指摘しています。Reality Proの最新のテスト版では、iPhoneなしで初期設定および動作が可能だそうで、ユーザーの所有するコンテンツはクラウド経由で直接ダウンロードできるようになっているとのこと。

iPhoneなしでも動作可能ですが、もちろんiPhoneを使って初期設定を行ったり、データを転送したりすることもできる模様。なお、Reality Proにはリモコンがなく、ユーザーの目と手で操作するMRヘッドセットになるとウワサされています。Reality Proはテキスト入力のためのバーチャルキーボード機能を有しており、これはテスト版ですでに利用可能となっているそうです。

なお、Appleは2023年6月に開催予定のWWDCの中でReality Proを発表し、2023年末に発売することを計画しているとガーマン氏は指摘しています。さらに、Appleは2024年末から2025年にかけてディスプレイとプロセッサをより安価にしたMRヘッドセットを発売することを計画しており、そうなればより幅広いユーザー層にMRヘッドセットを普及させることが可能となります。なお、最初に発売されるハイエンド版が「Reality Pro」で、価格帯が3000ドル(約40万円)程度。その後に発売される廉価版が「Reality One」と命名される可能性があるそうです。

加えて、AppleはすでにReality Oneの後に登場するであろう第2世代Reality Proの開発に取り組んでいる模様。第1世代Reality ProにはM2が搭載され、ARとVRを処理するためのセカンダリチップも搭載されているそうですが、それでもAppleが理想としているレベルのグラフィックの出力に十分ではないそうです。そのため、第2世代Reality Proではより強力なプロセッサが搭載されることになる模様。

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この他、Appleはアメリカとカナダにある約300の小売店で働く従業員に対して、「連続勤務日数の上限を従来の6日から5日に下げる」「パートタイム従業員の週末の休みを増やす」「フルタイム従業員の週末の勤務日または休日を一定にする」という変更を加えるそうです。

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in ハードウェア, Posted by logu_ii

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