ハードウェア

Xiaomiが完全ワイヤレスのARグラス「Xiaomi Wireless AR Glass」を発表、ジェスチャー操作&スマホとNFCでタップするだけでペアリング


中国の家電メーカーであるXiaomiが、2023年2月27日から開催されているテクノロジー見本市のMobile World Congress 2023(MWC 2023)で、拡張現実(AR)グラスの「Xiaomi Wireless AR Glass」を発表しました。

Exclusive: These are Xiaomi's new Wireless AR Smart Glasses, and they look like they're from the future
https://www.xda-developers.com/xiaomi-ar-smart-glass-hands-on/

Xiaomi shows off its new wireless AR glasses | Engadget
https://www.engadget.com/xiaomi-shows-off-its-new-wireless-ar-glasses-102134685.html

Xiaomi Introduced its First Wireless AR Glass at MWC 2023 - xiaomiui
https://xiaomiui.net/xiaomi-introduced-its-first-wireless-ar-glass-at-mwc-2023-43725/

Xiaomi Wireless AR Glass: New Concept Goggles Unveiled at MWC Barcelona - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-02-27/xiaomi-wireless-ar-glass-new-concept-glasses-mwc-launch

Xiaomiが発表したARグラスのXiaomi Wireless AR Glassがどんな端末になっているのかは以下の動画を見ればわかります。

Meet Xiaomi Wireless AR Glass Discovery Edition - YouTube


Xiaomi Wireless AR Glassの見た目はこんな感じで、正面にカメラが配置されている以外は普通のメガネのようです。


背面はこんな感じ。


真のワイヤレスAR接続を実現するため、遅延はわずか50msに抑えられています。


以下のようにXiaomi Wireless AR Glassのツル部分にスマートフォンをタップするだけでペアリングが可能。ペアリングはNFCを使って行われます。


Xiaomi Wireless AR GlassはARグラス向けの網膜レベル近眼ディスプレイを採用しており、解像度はPPD(視野角1度当たりの解像度)は58。


この高解像度ディスプレイにより現実世界と仮想現実のシームレスなクロスオーバーを実現可能となっている模様。


レンズ部分にはエレクトロクロミックレンズを採用。


マイクロ有機ELディスプレイ採用で、ピーク時の輝度は1200ニト。


操作はXiaomiが自社開発したARジェスチャーコントロールで行います。


正確な空間検出機能を備えており、指をつまむことで画面をドラッグしたり拡大縮小したりすることが可能。仮想オブジェクトは物理空間の好きな場所に配置できます。


指を上下にスワイプすることで画面を切り替えることもできます。基本的にはスマートフォンの操作に近いジェスチャーで直感的に操作できるようになっている模様。


さらに、ジェスチャー操作で視界内のスマートライトをつけたり消したりすることもできます。


Xiaomi Wireless AR Glass


メディア関係者としては唯一Xiaomi Wireless AR Glassのデモ版を使用する機会を得られたというXDA Portalによると、Xiaomi Wireless AR Glassの正式名称は「Xiaomi Wireless AR Smart Glass Explorer Edition」だそうです。ディスプレイはフルHD(1080p)のビジュアル出力可能なマイクロOLEDが両側に搭載されており、前面には3つのカメラが配置されており、ユーザーの目の前の環境をマッピングするために使用されるとのこと。

本体重量は126gと非常に軽量で、これはカーボンファイバーやマグネシウム合金などの頑丈かつ軽量な材料を使用することで実現している模様。さらに、リチウムイオンバッテリーではなくXiaomiが自社開発したシリコン酸素アノードバッテリーを採用することで、重量の軽減を実現しているそうです。また、プロセッサにはQualcommのSnapdragon XR2 Gen 1を採用しており、本体にメモリがないためスマートフォンとのペアリングが必須となるとのこと。

XDA Portalは「TikTokやInstagram、YouTubeの動画を再生しながら20分以上デモ機を使用しましたが、ラグや画質の低下は見られませんでした」と語っています。Xiaomi Wireless AR Glassを使うとデジタルコンテンツと現実世界がどのように重なって表示されるのかを言葉で表すのは難しいとしながら、「Xiaomiの紹介動画のビジュアルは私が体験したものをよく表していると思う」と記しています。

なお、以下の写真はデモ機のディスプレイの背後からカメラでユーザーの視界を撮影したもの。


この他、Xiaomi Wireless AR Glassではボタンを押すと前面レンズが黒色になったり透明になったりする機能があるそうです。現実世界が見えるようにしたい場合はレンズを透明にし、映画などの映像コンテンツを楽しみたい場合は背景を真っ黒にして映像により没入できるようになっているわけです。

XDA Portalは「Xiaomi Wireless AR Glassは技術的に非常に上手く機能しているように見えるため、XiaomiがこのARグラスをプロトタイプとしてしか位置づけていないことに疑問を覚えます」と記しています。なお、Xiaomi Wireless AR Glassがあくまでプロトタイプとして位置づけられている理由は、バッテリーにあるのではとXDA Portalは指摘しており、軽量かつ長持ちするバッテリーの開発に時間がかかっている可能性を挙げています。

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in ハードウェア,   動画, Posted by logu_ii

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