映画

Appleが年間1300億円を投じて映画館での映画上映に参入へ


Appleがストリーミングサービス・Apple TV+へユーザー誘導の意味も込めて、映画館で公開される映画に年間10億ドル(約1300億円)を投資する計画であることが報じられています。

Apple to Spend $1 Billion a Year on Films to Break Into Cinemas (AAPL) - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-03-23/apple-to-splash-1-billion-a-year-on-films-to-break-into-cinemas


Apple reportedly plans to spend $1B a year to release Apple TV+ movies in theaters | TechCrunch
https://techcrunch.com/2023/03/23/apple-reportedly-plans-to-spend-1b-a-year-to-release-apple-tv-movies-in-theaters/


Bloombergは関係者からの情報として、Appleは2023年内に何作品かを劇場公開し、将来的にはさらに多くの作品を劇場公開する計画だと報じています。

作品群としては、マーティン・スコセッシ監督&レオナルド・ディカプリオ主演による「Killers of the Flower Moon」、マシュー・ヴォーン監督によるスパイスリラー「Argylle」、リドリー・スコット監督による「Napoleon」などの名前が上がっていますが、Appleの広報担当者はコメントをしていません。


「Killers of the Flower Moon」については、Appleが制作費約2億ドル(約260億円)を出しているのは事実ですが、Apple TV+での配信より前にパラマウント・ピクチャーズ配給で劇場公開される見込みで、他の作品とは別物だという指摘があります。

Appleはストリーミングサービス・Apple TV+を展開していますが、ユーザー数は推定2000万人~4000万人と、Disney+やNetflixといったライバルに比べて少なく、作品の映画館公開によって認知度向上を目指す狙いもあるとみられています。

これまでにAppleの携わった劇場映画としては、サンダンス映画祭において2500万ドル(約32億6000万円)で買い付け、その後、映画館での公開とApple TV+での配信を同時に行った「Coda コーダ あいのうた」などがあります。


なお、ストリーミングサービスのライバルであるPrime Videoを展開しているAmazonにも同様の動きが報告されています。Amazonは2022年に映画製作会社のメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)を買収しており、今後、年間10億ドルを費やして、1年で12本から15本の映画を劇場公開するつもりだとみられています。

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in ネットサービス,   映画, Posted by logc_nt

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