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14億円超を新生Twitter Blueはサービス再開から3カ月で稼ぐ、しかもモバイル版の売上のみ


Twitterを買収してCEOに就任したイーロン・マスク氏の主導のもと、Twitterは認証済みバッジを購入できるTwitter Blueを発表しました。新生Twitter Blueはなりすましアカウントの大量発生などにより一時販売停止に追い込まれていたのですが、2022年12月にサービスを再開。このサービス再開から3カ月で、Twitter Blueはなんと1100万ドル(約14億4000万円)もの売上を記録していたことが明らかになっています。

Twitter Blue relaunched has made just $11M on mobile in its first 3 months | TechCrunch
https://techcrunch.com/2023/03/24/twitter-blue-subscriptions-spendings-mobile-users/

Twitterは認証済みバッジ(アカウント横に表示される青色チェックマーク)を有料でゲットできるTwitter Blueを2022年末にリリースしました。このTwitter Blueの加入者数は、2023年1月中旬の時点で18万人に到達していたことが明らかになっています。

アメリカのTwitter有料プラン加入者数はわずか18万、有料プランの年間収益は約37億円で借金返済には焼け石に水 - GIGAZINE


この生まれ変わったTwitter Blueに関するデータをアプリ調査企業・Sensor Towerがまとめており、その内容をTechCrunchが報じています。このデータによると、Twitter Blueは2022年12月のサービス再開から3カ月で、モバイル版のサブスクリプション加入者だけで1100万ドルの売上を獲得したそうです。

Twitter Blueはウェブおよびモバイルアプリから加入することが可能であり、今回のデータはモバイル版からの加入者の売上のみであるため、Twitter Blue全体の売上はより大きな数字となるのは間違いありません。また、このデータはTwitter Blueが約50カ国で提供されていた段階での数字ですが、Twitter Blueは全世界で利用可能になったことが明らかになったばかりであるため、今後より多くのユーザーが加入することになると期待できます。


Sensor Towerのデータによると、Twitter Blueの加入者数はiOS版とAndroid版のTwitterアプリを合わせて38万5000人以上になると推定されています。最も加入者数が多いのはアメリカで、サービス再開から3カ月で24万6000人の加入者を抱えているとのこと。なお、最もモバイル版のTwitter Blue加入者が多いアメリカでは、サービス再開から1カ月で16万人以上の加入者を獲得したことが明らかになっています。

Sensor Towerのアナリストであるアベ・ヨセフ氏によると、Twitter Blueのサービス再開後、Twitterのアプリ内課金で6番目に大きな市場となったのがインドです。なお、インドはマスク氏がTwitterを買収する以前のタイミングでは、Twitterのアプリ内課金で8番目に大きな市場だったとヨセフ氏は明かしています。

ヨセフ氏は、「ソーシャルメディアユーザーは通常、一度に100ドル(約1万3000円)以上(Twitter Blueの年会費)を費やす傾向がなく、11ドル(約1400円:Twitter Blueの月額)をかけて1~2カ月サービスを試し、使うべきかを確認するでしょう」と語っていますが、TechCrunchは「Twitter Blueで認証済みバッジを買えるようになってからリーチが大幅に減少した」というツイートを引用し、一部のユーザーは新しいTwitter Blueに感銘を受けていないようですと報じています。

My reach (impressions/tweet views) went down hugely, immediately after my blue check appeared - from tens of thousands per tweet to single digit thousands. I’m not thrilled. https://t.co/V8WEqcSMFY

— Tweet (@tweet)


Twitterは収益の大部分を広告収入に依存していますが、新型コロナウイルスのパンデミック以降、世界的な不景気に伴いマーケティング支出は縮小しています。また、Twitterはイーロン・マスク氏に買収されてから、広告主離れたびたび指摘されています。なお、Twitterはアドテック企業のDoubleVerifyやIntegral Ad Science(IAS)との提携を通じて広告収入改善を試みていますが、その結果は記事作成時点では明らかになっていません。

なお、Twitterは旧来のプロセスで認証済みバッジを取得したアカウントについて、2023年4月1日には青色チェックマークを削除すると発表。これにより、4月1日以降はアカウント名の横に表示される青色チェックマークを取得するにはTwitter Blueに加入する必要があります。

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in ネットサービス, Posted by logu_ii

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