取材

新進気鋭のアーティストの作品をピックアップしたワンダーフェスティバル2023[夏]のワンダーショウケース第42期をみてきました


世界最大級の立体物イベントであるワンダーフェスティバルで、新進ガレージキット作家の育成と繁栄に目的を置き、ワンダーフェスティバルで活躍するアーティストによる作品をプレゼンテーション作品として選出するアーティストプロデュースシステムが「ワンダーショウケース」です。2023年7月30日に開催されたワンダーフェスティバル2023[夏]では3名のアーティストの作品が第42期ワンダーショウケースに選出され、現地会場でも展示されていたので、どんな作品なのかチェックしてみました。

Wonder Showcase Officail Web Site
http://www.wondershowcase.com/

ワンダーショウケースの展示ブースは4ホールと5ホールの境目にありました。


◆WSC#114「マゼラン」
マゼランはスマートフォン向けゲームアプリ「アークナイツ」に登場するドローンを召喚できる補助オペレーター。製作はYZPハウス(ブース番号:4-17-03)の柚Pさんです。


足元はこんな感じ。細かいディテールもしっかりと作り込まれています。


柚Pさんは2021年頃に友人に勧められてアークナイツをプレイするようになったそうで、その中でもマゼランは「一発で私を『作ってみたい!』と思わせてくれる、とても魅力的かつ複雑な衣装デザイン」だったとのこと。

◆WSC#115「move」
「move」はパーカーを着た女の子3体のフィギュアで構成された作品です。3種類の成型色がパーツごとに組み換えられているのが特徴。製作はemDASH(5-04-09)の木田脩仁さんです。


木田さんはアートとガレージキットのあいだを狙い、見た人の心を動かすというコンセプトを元に製作をしているとのことで、「現代アートのようにただ飾って終わりではなく、手に持った時の触り心地も考慮した」とコメントしています。


◆WSC#116「ハルル&カララ」
1980年に放送された富野喜幸(現・富野由悠季)監督のテレビアニメ「伝説巨神イデオン」のハルル・アジバとカララ・アジバ。製作したのはArCray(4-24-07)のまっつくさん。


ハルル・アジバ


カララ・アジバ


「ハルルのピチピチなボディスーツが上手く表現できた」と、まっつくさん。また、「私は模型用の塗料やレジンキットの匂いだけで、当時、アニメの模型を夢中で作っていた少年の頃の気持ちに浸れてしまうので、うっかり(!?)これらのキャラを造ってしまったのはある意味必然だと思っています(そしてほかにもまだまだ思い入れのある造形をしたい作品があるのは幸せなことです)。私にとって、子供の時に好きだったものがいまでも大切であることを改めて感じています」と、まっつくさんはコメントしています。

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in 取材,   アニメ,   ゲーム,   アート, Posted by log1i_yk

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