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YouTubeが「ポリシー違反の警告を受けても教育トレーニングを受ければペナルティが軽くなる」オプションを導入すると発表


YouTubeでは「コミュニティのガイドライン」という規約が定められており、記事作成時点では90日間で3回の違反警告を受けたチャンネルは停止されてしまいます。YouTubeは2023年8月29日から、警告を受けた際に「教育トレーニングコース」を受講すると警告のペナルティが軽くなるというオプションを選択できるようにしたと発表しました。

An update to Community Guidelines warnings
https://blog.youtube/inside-youtube/an-update-to-community-guidelines-warnings/


YouTube is giving creators violating policies a way to wipe out their warnings | TechCrunch
https://techcrunch.com/2023/08/29/youtube-is-giving-creators-violating-policies-a-way-to-wipe-out-their-warnings/


コミュニティのガイドラインはYouTubeの利用者のために用意されたポリシーであり、「スパムと欺まん行為」「デリケートなコンテンツ」「暴力的または危険なコンテンツ」「規制品」「誤った情報」などを投稿することが禁止されています。

2019年9月に、YouTubeはコミュニティのガイドラインに違反したクリエイターへの警告方式に「3ストライク制度」を導入しました。これは90日間に3回の警告を受けるとチャンネルが停止されるというシステムです。1回目・2回目の警告ではチャンネルが凍結されることはありませんが、「どういった行動がガイドラインの違反につながるのか」が明示され、クリエイター自身が過ちを学べるようになっています。

YouTubeが違反警告システムを改定、「3ストライク」の前に注意とポリシーの再確認を促すように - GIGAZINE


YouTubeは、「警告を受けたクリエイターの80%以上が二度とポリシーに違反することはありません」と述べています。しかし、コミュニティガイドライン自体は更新されて内容が変化しているため、クリエイターからは「ポリシーの線引きを理解するためのリソースが欲しい」という声が寄せられていたとのこと。また、90日間に2回違反警告を受けてしまうと、動画投稿が2週間できなくなってしまうため、クリエイターの投稿スケジュールに支障をきたす可能性があり、クリエイターの収益やメンタルに大きな影響を与えかねません。

そこで、YouTubeは教育トレーニングコースをスタートすると発表しました。今後、クリエイターがポリシーに違反するコンテンツをアップロードして警告を受けた場合、「ポリシーに違反するコンテンツのアップロードを回避する方法」を学ぶコースが提供されます。このコースの受講を完了すると、90日間同じポリシーに違反しなければ警告が解除されるとのこと。ただし、90日以内に同じポリシーに再び違反した場合、問題の動画は削除され、作者には新たに警告が発行されるそうです。


YouTubeは3ストライク制度自体は変更していないとしていますが、これまでは「コミュニティのガイドラインに違反したら警告」だったのが、新システムでは「コミュニティのガイドラインに含まれる○○というポリシーに違反したら警告」というように、警告の発行がポリシーごとに対して行われるため、動画投稿の一時停止やチャンネル凍結までの猶予が大きくなるといえます。

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in ネットサービス, Posted by log1i_yk

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