Metaは20年契約の賃貸物件を2年で解約して270億円以上を支払っている

Metaはロンドン北西部、リージェンツ・パーク近くのトリトン・スクエア1番地を、2021年から20年契約で借りていましたが、人員削減に伴ってこれほど大規模なオフィスは不要になったため、3年目にして契約を解除。そのために、7年分の家賃に相当する1億4900万ポンド(約270億円)を支払っていると報じられています。

Meta coughs $181M to exit lease on vacant London offices • The Register
https://www.theregister.com/2023/09/27/meta_coughs_181m_to_exit/

British Land Business Update | British Land
https://www.britishland.com/news/press-releases/british-land-business-update-0

2021年、Metaはロンドン北西部、リージェンツ・パーク近くのトリトン・スクエア1番地を20年の契約で借りました。


Metaの従業員数は2019年時点で5万8000人でしたが、2022年第3四半期には8万7000人以上にまで増えており、31万平米のオフィスを考えたのは当然といえます。

ところがこの直後にマーク・ザッカーバーグCEOはMetaとして初の人員整理を実施。1万1000人を解雇し、ザッカーバーグCEOは「パンデミックが終わったあともeコマース支出は加速すると思っていましたが、予想が外れました」と自身の読み違いであることを認めました。

マーク・ザッカーバーグCEOがMeta従業員の約13％に当たる1万1000人を解雇すると発表、「eコマースの成長傾向を見誤った」と認める - GIGAZINE

by Anthony Quintano

このあと、さらに第2弾、第3弾の人員整理が行われたことで、週3日のオフィス出社を義務づけるようになってもトリトン・スクエアを必要とするには至らなかったことから、契約は解除されることになりました。20年契約だったものを3年目で解除するということでMetaは7年分の家賃に相当する金額を支払うことになったとのことです。

なお、Metaは「最近、キングス・クロスにオフィスを設置して地元の足場を固めたことからもわかるように、我々はロンドンに全力を尽くし続けています」と述べています。