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フランス規制当局によるiPhone販売差し止め命令が撤回される


2023年9月、フランスの規制当局が2020年に発売された「iPhone 12」の販売停止を要請していたのですが、Appleはソフトウェアアップデートでこれを回避することに成功しています。

French authorities approve Apple's software update of its iphone 12 | Reuters
https://www.reuters.com/technology/french-authorities-approve-apples-software-update-its-iphone-12-2023-09-29/


Apple's iPhone 12 is once again safe enough to use in France - 9to5Mac
https://9to5mac.com/2023/09/29/iphone-12-safe-france/

2023年9月12日、フランスの無線通信関連の規制を行う国家周波数庁(ANFR)が、Appleが2020年に発売したiPhone 12から発せられる電波の比吸収率(SAR)がEUの基準値を大幅に超えるものであるとして、Appleに対してiPhone 12をフランス市場から撤退させるよう要求しました。ANFRはこの要求が認められない場合、すでに市場に出回っているiPhone 12をリコールしなければいけなくなる可能性があると警告しています。

フランス政府がiPhone 12を「人体が吸収できる限度を超える高周波エネルギーを放射する」としてAppleに販売差し止め命令 - GIGAZINE


現地時間の2023年9月29日付のロイターの報道によると、AppleはANFRの命令を受け、これに対処するためのソフトウェアアップデートを配布。このソフトウェアアップデートに満足したANFRは、Appleに対して出した「iPhone 12の販売差し止め命令」を撤回したそうです。

なお、AppleはANFRによる「iPhone 12の販売差し止め命令」が出されたその日にiPhone 15シリーズを発表しており、これと同時にiPhone 14およびiPhone 13の値下げ、そしてiPhone 12・iPhone 13 miniの販売を終了しています。これにより、Appleが販売するiPhoneシリーズにiPhone 12シリーズのラインナップは消えることとなりました。

2020年10月に発売されたiPhone 12は、それまでの丸みを帯びたフレームから直線的なフレームに変わり、外観デザインが大きく変更されたモデル。iPhone初の5G対応端末でもあり、充電用の電源アダプタが付属しなくなっていたり、付属の充電用LightningケーブルがUSB-C対応のものに変更されていたり、それまで付属していたイヤホンのEarPodsが付属しなくなっていたりと、付属品がごっそり削られるようになったのもこのタイミングからです。


そんなiPhone 12のデザインや付属品がどうなっているのかは、以下のフォトレビューを読めばわかります。

「iPhone 12」速攻フォトレビュー、スタイリッシュに進化した新デザインはこんな感じ - GIGAZINE

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by logu_ii

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