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ロバート・デ・ニーロがスピーチ原稿を勝手に差し替えられ「よくもそんなことをするものだ」と激怒、Appleの検閲に対抗してオリジナルの原稿を読み上げ


俳優のロバート・デ・ニーロによる映画賞授賞式のスピーチ原稿が発表直前に差し替えられ、ドナルド・トランプ元大統領を批判する部分がごっそり削られるという事態が発生しました。デ・ニーロは原稿が変更されていることにスピーチを行うために登壇した壇上で気づいたそうで、差し替えを行ったAppleを非難しています。

Apple Removed Trump Comments From Robert De Niro Gotham Speech
https://variety.com/2023/film/news/robert-de-niro-apple-censors-trump-criticism-gotham-speech-1235810832/


Robert De Niro accuses Apple of censoring Gotham Awards speech - The Verge
https://www.theverge.com/2023/11/29/23980781/robert-de-niro-apple-censoring-gotham-awards-speech-donald-trump

Robert De Niro claims his speech was censored by the Gotham Awards and Apple: ‘How dare they do that’ | CNN
https://us.cnn.com/2023/11/28/entertainment/robert-de-niro-gotham-awards-speech/

'Past Lives,' wins at Gotham Awards, while De Niro says speech was edited - ABC News
https://abcnews.go.com/Entertainment/wireStory/past-lives-lily-gladstone-win-gotham-awards-robert-105198659

マーティン・スコセッシ監督の映画「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」が、ゴッサム・インディペンデント映画賞のゴッサム・ヒストリカル・アイコン・アンド・クリエイター・トリビュート賞を受賞しました。作品を代表し、レオナルド・ディカプリオ演じる主人公の叔父で地元の有力者であるウィリアム・ヘイルを演じたロバート・デ・ニーロが授賞式に出席し、受賞スピーチを行いました。檀上でスピーチ用の原稿を読み上げようとしたところ、デ・ニーロは当初読む予定だった原稿から「トランプ元大統領を批判するパート」が削除されていることに気づいたそうです。

「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」はApple TV+オリジナル作品であったため、Appleによりデ・ニーロの読み上げる原稿の一部が差し替えられることになったとエンターテインメント系メディア・Varietyは報じています。Varietyによると、Appleは「スピーチの中心に作品を据えたい」という映画制作スタッフからのフィードバックを受け、原稿を差し替えたそうです。


デ・ニーロはスピーチの原稿が変更されていることを知らされていなかったと語っており、「Appleの行いに対して全く感謝する気はない」「実際のところ、彼ら(Apple)はよくもそんなことをするものだ」と述べ、Appleを批判しています。ただし、デ・ニーロは原稿が差し替えられていることに気づき、スマートフォンで本来読む予定だった原稿を表示し、スピーチを行っています。

スピーチの中でデ・ニーロは「ウソはペテン師の武器のひとつに過ぎなくなりました」「元大統領は4年間の任期期間で3万回以上我々にウソをつきました。そして、彼は現在の報復活動でもこのペースを維持しています。しかし、いくらウソをついても自身の魂を隠すことはできません。彼は弱者を攻撃し、自然の恵みを破壊し、例えばポカホンタスを中傷として使うなど無礼な態度を続けています」と、トランプ元大統領を批判しました。


なお、ゴッサム・インディペンデント映画賞の授賞式でデ・ニーロが行ったスピーチの様子は以下の動画で確認できます。

“KILLERS OF THE FLOWER MOON” Receives The Gotham Historical Icon & Creator Tribute - YouTube


Varietyに情報提供した関係者によると、デ・ニーロがスピーチで読み上げる予定だった原稿は、授賞式の開始10分前というタイミングで差し替えられたそうです。この関係者は「テレプロンプターに新しいスピーチ用の原稿をアップロードするよう指示した女性は、自分がAppleの従業員であると名乗っているのを耳にしました」と語りました。

また、テレプロンプターのオペレーターは、Apple社員2人から18時54分に差し替え用の原稿が送られてきたと証言しています。この差し替え原稿ではトランプ元大統領への明示的な言及が削除されており、Varietyもこの差し替え原稿を確認したそうです。

「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」に近しい関係者はAppleによる原稿の検閲があったことを否定しており、今回の出来事について「誤解だった」と主張しています。この人物によると、スピーチの予定稿は複数あり、制作陣から「作品の芸術性にのみ焦点を当てたい」という要望があったため、当初予定していた原稿とは別バージョンのものが読み上げられることになったそうです。また、Appleおよび制作陣は、テレプロンプターに表示された原稿の内容にデ・ニーロが同意していないことを把握していなかったと、関係者は付け加えました。

映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』ファイナル予告 - YouTube

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in 動画,   映画, Posted by logu_ii

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