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Googleが「Chromeのシークレットブラウジングは個人情報を収集している」として訴えられていた件でついに和解に合意


Googleの開発するウェブブラウザのChromeがシークレットブラウジング中でもユーザーの個人情報を収集しているとして、Googleとその親会社であるAlphabetが集団訴訟を提起されていました。この訴訟で、Googleがついに和解に合意したことが明らかになっています。

Google settles $5 billion consumer privacy lawsuit | Reuters
https://www.reuters.com/legal/google-settles-5-billion-consumer-privacy-lawsuit-2023-12-28/


2020年6月、GoogleのChromeがシークレットブラウジング(プライバシーモード)を利用している間もユーザーの個人情報を収集しているとして、訴訟を提起しました。原告側はChromeのシークレットウィンドウはアメリカの盗聴法およびカリフォルニア州のプライバシー法に違反していると主張しており、50億ドル(約7000億円)の損害賠償を求めています。

Googleに対して約5400億円の損害賠償を求める集団訴訟、「Googleはプライバシーモードのブラウジングからも個人情報を収集している」と原告は主張 - GIGAZINE


その後、2023年8月にはGoogleが略式判決を求めていましたが、裁判所はこれを却下していました。この結果に対して、Googleは「Chromeのシークレットブラウジングでは、ブラウザやデバイスにアクティビティを保存せずにインターネットを閲覧することができますが、新しいシークレットタブを開くたびに明記しているように、ウェブサイトはセッション中の閲覧活動について情報を収集できる可能性があります」と述べ、判決に異議を唱えていました。

プライバシーモード中もユーザー情報を収集しているとの訴えに反論するGoogleの略式判決要求を裁判所が却下 - GIGAZINE


そして新たに、Googleと原告側の弁護士が仮和解に達したことを発表しました。これを受け、裁判を担当していたカリフォルニア州オークランドのイヴォンヌ・ゴンザレス・ロジャース連邦地方判事が、2024年2月5日に予定されていた集団訴訟の公判を保留したことも発表しています。

訴訟では原告側がGoogleに対して50億ドルの損害賠償を請求していましたが、今回の和解条件は明らかにされていません。ただし、担当弁護士たちは調停を通じて拘束力のある条件書に合意し、2024年2月24日までに裁判所の承認を得るために正式な和解案を提示する予定であると説明しています。

なお、ロイターは今回の和解についてGoogleと原告側の弁護士にコメントを求めていますが、記事作成時点では回答は得られていません。

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in ソフトウェア, Posted by logu_ii

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