レビュー

急速モード搭載で電源オンから約15分で加湿開始&空だきを防ぐ自動運転停止機能も搭載で安心な山善のスチーム式加湿器「KS-GC281」レビュー


寒い季節になると暖房のつけすぎで部屋の空気が乾燥し、朝起きた時に喉が痛くなっていたという経験がある人も多いはず。乾燥のしすぎは喉を痛めるだけでなく、粘膜が乾くことで身体の防御機能が低下して風邪を引きやすくなるなどの問題もあるため、加湿器などを使って適切な湿度を保つことが大事です。そんな冬にぴったりな山善のスチーム式加湿器「KS-GC281」をプレゼント用に提供してもらったので、スチーム加湿器の使い方や機能をチェックしました。

スチーム式加湿器(2.8L) | 山善の商品情報サイト | YAMAZEN BOOK
https://book.yamazen.co.jp/product/detail/I00003610

・目次
◆外観はこんな感じ
◆実際に使ってみた
◆加湿性能をテストしてみた

◆外観はこんな感じ
「KS-GC281」の外箱がこれ。


中には加湿器本体、取り扱い説明書、注意書き、電源コードが入っていました。


本体は取っ手を下げた状態の高さが約31cm、縦と横が約23cm。本体重量は中に水を入れず、電源コードなしの状態で約1.8kgです。


取っ手を挙げた状態の高さが約45cmで、身長177cmの編集部員が手で持ってみるとこんな感じ。見た目の印象は大きめの電気ケトルのようです。


天面のフタには、蒸気の吹き出し口と取っ手があります。


取っ手から飛び出たロック解除ボタンを押し込みながら持ち上げるとフタが外れます。なお、フタは本体と接続されているわけではないので、丸ごとスポッと外れます。


内部のタンクはこんな感じ。底にある銀色の部分は、水を加熱する蒸発皿です。


側面には水位線があります。


また、排水する方向の指示もありました。この方向に水を捨てれば、加湿器本体の操作パネルや電源コードのプラグをぬらさずに済みます。


前面にある操作パネルは非常にシンプルで、上部に小さなモニターとそれを取り囲む各種ランプがある他は、電源ボタン・加湿量調節ボタン・タイマー調節ボタン・急速モード切り替えボタンがあるだけ。


背面下部に電源コードのプラグがあります。


電源コードの連結部は磁石でくっつく方式で、長さは約1.5mほどです。


◆実際に使ってみた
さっそく「KS-GC281」を使うため、本体の水位線まで水を入れます。


本体を安定した場所に置き、電源コードを接続。


電源ボタンを押すと「ピッ」と音が鳴り、モニターの上段左端の湿度ランプと下段左端の加湿量「Lo(低)」ランプが点灯しました。上段左端の湿度ランプが点灯した状態だと、モニターには室内の現在湿度が表示されますが、数字が表示されるのは31%~79%の範囲内のみであり、湿度が30%以下の時は「Lo」、80%以上の時は「Hi」と表示されるとのこと。


加湿量は「Lo(低)」「Mi(中)」「Hi(高)」「Auto(自動)」の4段階で調節可能で、デフォルトでは加湿量「Lo」に設定されています。電源ボタンの下にある加湿量ボタンを押せば、加湿量を変更することが可能。加湿量「Lo」は1時間あたり約200ml、「Mi」は1時間あたり約350ml、「Hi」は1時間あたり500mlの蒸気を出し、「Auto」は湿度が50~60%になるように状況に応じて「Lo」~「Hi」を切り替えるというものです。


背後に暗幕をかけると、「KS-GC281」の上部から蒸気が吹き出しているのがわかります。


サーモカメラ「FLIR i3」で吹き出し口の温度を測定すると、「Hi」で加湿運転中は100度近くに達することもありました。吹き出し口に手をかざすと蒸気でやけどする危険性があるため、不用意に手を近づけないよう注意が必要です。


また、急速モード切り替えボタンを押すと上段右から2番目の急速モードランプが点灯し、加湿が早くなる急速モードに設定されます。通常の運転(水位MAX、室温20度、水温20度の条件)だと約40分で蒸気が噴き出し始めますが、急速モードだと約15分で蒸気が噴き出し始めるため、一刻も早く湿度を上げたい時は急速モードがオススメ。加湿が始まると急速モードは終了し、設定中の加湿量での通常運転に切り替わります。


加湿運転中にタイマーボタンを押すと、モニターがタイマー時間表示に切り替わり、上端右から2番目のタイマーランプが点灯します。タイマーボタンを押すごとに「1H」→「2H」→「3H」→「4H」→「タイマー解除」と順送りにタイマー時間が切り替わるので、モニターを見ながら好きな時間を設定すればOKです。なお、タイマー設定中はモニターがタイマー時間を優先表示しますが、加湿量ボタンまたは急速モードボタンを押すと5秒間のみ湿度表示に切り替わります。


スチーム式加湿器に付き物の湯沸かし音を、加湿量「Hi」の状態でチェックしてみた動画が以下。本体から離れた場所にいればそこまで気にはならないものの、やはりボコボコと湯が沸いている音がするため、かすかな音も気になる人は注意が必要です。

急速モード搭載で電源オンから約15分で加湿開始する山善のスチーム式加湿器「KS-GC281」の音チェック - YouTube


加湿運転中にタンクの水がなくなると、「ピッピッピッ」と連続して音が鳴り、上段右端の給水ランプが点灯して加湿運転が自動停止します。運転を再開するには一度電源をオフにして、タンクが十分に冷めてから水を入れ、再度電源を入れる必要があります。


電気代は、電気料金目安単価が31円/kWhで算出すると「Hi」運転時が1時間当たり約12.4円、急速モード運転時が15分当たり約9.3円とのことです。

◆加湿性能をテストしてみた
今回は、実際に室内で「KS-GC281」を稼働させて、乾燥した部屋の湿度をどれほどの時間で回復させられるのかをテストしてみました。なお、「KS-GC281」は木造の部屋だと最大8.5畳、プレハブ洋室だと最大14畳までが適用床面積となっており、今回テストしたのは約12畳の洋室で、暖房を稼働しながら窓や扉を閉め切った状態です。

まずは、タンクに水を入れた「KS-GC281」を室内に設置。


加湿器本体にも湿度計はついていますが、本体から離れた場所の空気もしっかり潤うのかどうかが気になったので、今回は本体から5mほど離れた場所に置いた温湿度計で測定します。テスト開始時点の室温は22.1度、湿度は23%です。ただでさえ冬は乾燥している上に暖房もつけているため、部屋は乾燥しきっています。


運転を開始しました。速やかに加湿したいので急速モードをオンにして、加湿量は「Hi」に設定してあります。なお、蒸気が吹き出し始めたのは運転開始から約15分後でした。


蒸気の噴出が始まってから30分後の湿度は27%。少しずつではありますが湿度が上昇しています。


本体上部の吹き出し口を見ると、蒸気が冷えた水滴が付いていました。


稼働から1時間後の湿度は33%。


2時間後には38%まで湿度が上昇していました。このくらいになると、部屋の空気が加湿器の稼働前よりも潤っていることが体で実感できるレベルです。


3時間後の湿度は46%。人間が快適に過ごせる40~60%の範囲内になっていました。


なお、加湿器本体のモニターには58%と表示されており、加湿器の周辺と離れた場所では計測湿度にかなり差が出ていました。


山善のスチーム加湿器「KS-GC281」は、記事作成時点ではAmazon.co.jpで税込9990円で入手可能。

Amazon.co.jp: [山善] 加湿器 加熱式 スチーム式 上から給水 お手入れ簡単 (木造~8.5畳 / プレハブ洋室~14畳) タイマー付 加湿量3段階調整 急速モード搭載 ホワイト KS-GC281(W) : ホーム&キッチン


また、「KS-GC281」は以下のプレゼント記事からも入手できます。

GIGAZINE冬のプレゼント大放出企画「アンケートに答えて全部持っていってください!」 - GIGAZINE

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by log1h_ik

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