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X(旧Twitter)が児童性的搾取対策のための拠点を設置し100人体制で対応することを表明


SNSを利用している子どもたちを守るため、Xがテキサス州オースティンに、児童性的搾取に対応するための拠点を設置する方針であることを明らかにしました。

An update on our work to tackle Child Sexual Exploitation on X
https://blog.twitter.com/en_us/topics/company/2023/an-update-on-our-work-to-tackle-child-sexual-exploitation-on-x


Musk's X to Hire 100 Content Moderators With Focus on Child Sexual Exploitation - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-01-27/musk-s-x-pledges-100-person-office-in-texas-to-police-content


Xを使用している児童・ティーンエイジャーの数は、アメリカではアクティブユーザーのうちわずか1%未満にすぎません。しかし、未成年者を性的搾取の対象とする人間にとってSNSが「狩り場」となっている事実があることから、Xは2023年から、児童性的搾取を一切容認せず、未成年者を搾取しようとする人間にとって不快な場所になることを決意しています。

Xはすでに、ポリシーと施策の強化を行っています。たとえば、国立行方不明児童搾取児童センター(NCMEC)への情報送信を完全自動化することで、年間5万件のレポートを送信したり、投稿された動画やGIFアニメーションと児童性的虐待コンテンツ(CSAM)との比較を行い検出する機能を搭載して、2023年7月以降の6カ月で7万件のコンテンツを検出しています。また、2022年12月以降、児童性的搾取に合致する用語を完全にブロックする機能を追加し、2500以上のキーワードとフレーズを排除しています。


2024年はこれらの施策からさらに一歩踏み込んで、テキサス州オースティンに信頼と安全CoE(センター・オブ・エクセレンス:中核拠点)を設置し、対応していく方針だとのこと。

ニュースサイト・Bloombergによれば、ビジネスオペレーション責任者のジョー・ベナロック氏はフルタイムのコンテンツモデレーターを100人雇用することを目指していると語ったそうです。

このモデレーターは、児童性的搾取対策に重点を置きつつ、ヘイトスピーチや暴力的な投稿の制限を含む、他のルールの施行もサポートしていくとのこと。

なお、CoEの稼働時期は未発表です。

ちなみに、Xのオーナーであるイーロン・マスク氏は、かつてSNSに児童性的虐待画像を投稿して耳目を集めていたインフルエンサー、ドミニク・マギー氏のアカウントの凍結を解除したことがあります。マギー氏のアカウントが凍結されたとき、フォロワーからは「政治的なメッセージを発信していたから」との声がありましたが、マスク氏は「マギー氏が投稿していた画像の問題」と説明しています。なお、凍結を解除した理由は不明なままです。

イーロン・マスクがTwitterで児童性的虐待画像を投稿し300万ビューと8000リツイートを集めた50万人以上のフォロワーを持つ右翼インフルエンサーのアカウントを復活させる - GIGAZINE

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in ネットサービス, Posted by logc_nt

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