ハードウェア

最大100時間のバッテリー寿命&2つのチップで動作するデュアルエンジンアーキテクチャ&GoogleのWear OS搭載スマートウォッチ「OnePlus Watch 2」が登場


現地時間の2024年2月26日、スペインで開催中のモバイル見本市・MWC Barcelona 2024の中で、OnePlusがフラグシップスマートウォッチの「OnePlus Watch 2」を発表しました。Googleの開発するスマートウォッチ向けOSである「Wear OS」を搭載したスマートウォッチで、最大100時間という市場をリードするバッテリー寿命が魅力のデバイスとなっています。

Introducing OnePlus Watch 2: A Dual-Engine Flagship Smartwatch Powered with Wear OS by Google
https://www.prnewswire.com/news-releases/introducing-oneplus-watch-2-a-dual-engine-flagship-smartwatch-powered-with-wear-os-by-google-302070328.html

OnePlus Watch 2 launches with Wear OS for $299
https://9to5google.com/2024/02/26/oneplus-watch-2-wear-os-price-specs/

OnePlus Watch 2 launched globally: Wear OS with 2-day battery life!
https://www.androidauthority.com/oneplus-watch-2-launched-globally-3419386/

OnePlus Watch 2 review: The rare WearOS watch with good battery life
https://www.xda-developers.com/oneplus-watch-2-review/

OnePlus’ Watch 2 gets 100 hours of battery thanks to a pair of chips and Wear OS tweaks | TechCrunch
https://techcrunch.com/2024/02/26/oneplus-watch-2/

OnePlus Watch 2はOnePlusが独自に開発したデュアルエンジンアーキテクチャを採用しており、Qualcomm製のスマートウォッチ向けチップセットであるSnapdragon W5と、BES 2700 MCU Efficiencyという2つのチップセットを搭載しているのが特徴です。BES 2700 MCU Efficiencyはリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)を実行し、バックグラウンドアクティビティや単純なタスクを処理。一方で、Snapdragon W5はGoogleアプリなどより高いスペックを必要とするタスクの処理を担当します。これらの内部処理はチップ間の移行をシームレスに管理するWear OSのハイブリッドインターフェイスにより実現されているそうです。

ディスプレイは1.43インチのAMOLEDディスプレイで、表面はわずかに湾曲したサファイアガラスで覆われています。本体の筐体部分はステンレススチール製です。


GoogleでWear OSのプロダクトおよびデザイン担当シニアディレクターを務めるジョン・レナルディ氏は、「OnePlusの革新的なデュアルエンジンアーキテクチャで実行される新機能をサポートするために、Wear OSのハイブリッドインターフェイスを大幅に更新しました。今回のコラボレーションにより、OnePlus Watch 2は低電力エンジンと高性能エンジンを透過的に切り替え、最適化されたバッテリー寿命で機能豊富かつプレミアムなスマートウォッチ体験を提供します」と語りました。

OnePlus Watch 2は500mAhのバッテリーを備えており、スマートモードでの通常使用で最大100時間の連続使用が可能。7.5WのVOOC高速充電器を使えばわずか60分でバッテリーをフル充電することもできます。この他、メモリ(RAM)は2GBで、ストレージ(ROM)は32GBです。

OnePlusのヘルスケアアプリであるOHealthは、新たにAndroidの健康およびフィットネス関連アプリの統合エコシステムであるヘルスコネクトをサポートします。これによりユーザーの許可があれば、ユーザーはOnePlus Watch 2またはOHealthアプリ経由で収集したヘルスケア関連データをヘルスコネクト互換アプリと安全に同期できるようになります。


この他、OnePlus Watch 2は位置追跡の精度を高めるため、一般的に使用されるL1信号に加えてL5信号を受信できるデュアル周波数GPSを備えています。GPS信号ごとに2つの別々のアンテナを使用するため、着用者の測位の精度と信頼性がさらに向上しました。

OnePlus Watch 2はアメリカとカナダで2024年3月4日から299.99ドル(約4万5000円)で販売されます。本体カラ―はレディアントスチールとブラックスチールの2色で、OnePlusの公式サイトおよびAmazonで販売される予定です。


XDAによると、2021年に発売されたOnePlus初のスマートウォッチ「OnePlus Watch」では、バッテリー寿命を長くするためにWear OSの代わりにRTOSと呼ばれるカスタムビルドの軽量OSを実行していたそうです。しかし、RTOSの採用によりバッテリー寿命は長くなったものの、多くのアプリをサポートできていないという問題がありました。そこで、OnePlus Watch 2ではデュアルエンジンアーキテクチャを採用することで、Google関連アプリをサポートするWear OSと、省電力性能の高いRTOSの両方を同時に実行することで、両者の優れた部分が利用できるようになっています。

そのため、XDAは「デュアルエンジンアーキテクチャの採用で、Google関連アプリのネイティブサポートと優れたバッテリー効率が両立され、GoogleやSamsungなどのライバルメーカーのスマートウォッチよりも優れたバッテリー寿命を実現することに成功しています」とコメントしました。

なお、OnePlus Watch 2をひと足先にレビューしたXDAは同デバイスの優れた点として「週末の旅行に充電器を持っていく必要がない点」「プレミアムなデザイン」「高速でキビキビ動作するパフォーマンス」の3点を挙げ、欠点として「スクリーンキーボードは入力しづらく、テキストを走り書きするようなオプションもありません」「竜頭は緩んでいて、ねじることはできるものの実際には何も動作しない」という2点を挙げました。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
Wear OS 4&クアッドコアCPU搭載でパフォーマンスが大幅に向上した「Google Pixel Watch 2」が登場 - GIGAZINE

Google純正スマートウォッチの次世代モデル「Pixel Watch 2」は新型チップ搭載でバッテリー寿命が劇的に改善される可能性 - GIGAZINE

Google純正スマートウォッチのPixel Watchは2023年秋に登場の第2世代でチップセットが進化&バッテリーの持続も大幅に向上というウワサ - GIGAZINE

Apple Watch対抗「Wear OS 4」2023年中にリリースへ、Googleは既にAndroid開発者向けプレビュー版公開済みで自由にウォッチフェイスを作れる「ウォッチフェイスフォーマット」も - GIGAZINE

GoogleがAndroid・Wear OS向けの9つの新機能を発表 - GIGAZINE

in ハードウェア, Posted by logu_ii

You can read the machine translated English article here.