ウェンディーズが需要に応じて価格を変えるシステムを導入予定


ファストフードチェーンのウェンディーズが、顧客の需要に応じて価格を変動させるダイナミックプライシングを導入予定であると発表しました。2025年内にアメリカの全店舗にデジタルメニューを導入するのに伴い、試験的に開始するとのことです。

Wendy's Is Going to Introduce Dynamic Pricing
https://www.foodandwine.com/wendys-introducing-dynamic-pricing-8600506


Wendy’s Wants to Start Uber-like Surge Pricing in 2025
https://gizmodo.com/wendys-wants-uber-surge-pricing-in-2025-1851288108

ウェンディーズが2024年2月に発表した第1四半期決算によると、同社は需要に基づいて商品の価格を変動させるダイナミックプライシングを早ければ2025年から試験的に開始するとのこと。

ウェンディーズは2025年末までに約2000万ドル(約30億円)を投じてデジタルメニューボードをアメリカの全店舗に導入する予定であり、そのボードに変動する価格を表示するとしています。


ダイナミックプライシングは配車サービスのUberなども採用していますが、ファストフードの世界では比較的新しいコンセプトで、前例はほとんどありません。ウェンディーズに導入されることで、例えば混雑するお昼時には商品の価格が高くなり、午後のアイドルタイム(遊休時間)には価格が下がり、夕食時にはまた上がるといったことが行われる可能性があります。

過去に他社が実施したテストではポジティブな結果が得られていて、消費者は比較的値上げを受け入れる傾向にあったとのこと。


ウェンディーズのカーク・タナーCEOによると、ダイナミックプライシングの他にもAIを活用したメニュー変更やメニュー提案などを行う予定だそうです。タナー氏はウェンディーズを一日中利用できるスポットにすることに全力を注いでいるようで、今後数年間に渡って5500万ドル(約83億円)の広告宣伝費を投じ、朝食プログラムを推進する予定であることも明らかにしました。

ウェンディーズはかねてからGoogleと提携したAI開発を行っていて、自社AIソリューション「Wendy's FreshAI」を用いたドライブスルー用AIを試験的に導入した過去があります。

ウェンディーズがGoogleのジェネレーティブAIでドライブスルーを自動化する「Wendy’s FreshAI」を発表 - GIGAZINE


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in , Posted by log1p_kr

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