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AdobeがPDF文書を要約したり内容についての質問に答えたりするAIツール「Acrobat AI Assistant」をサブスクで提供開始


Adobeが現地時間の2024年4月15日、PDF編集・閲覧ソフトウェアのAdobe AcrobatAcrobat Readerのユーザーに対し、PDF文書を要約したり内容に関する質問に答えたりしてくれるAIツール「Acrobat AI Assistant」をサブスクリプション形式で提供すると発表しました。Acrobat AI Assistantはデスクトップとブラウザで利用可能で、早期アクセス価格は月額4.99ドル(約770円)からとなっています。

While tax season has ended for some of us, a new way of interacting with your documents has officially started. All you have to do is ask AI Assistant → https://t.co/fPSSllZawN

— Adobe Acrobat (@Acrobat)


Adobe - Adobe Transforms Digital Document Experiences this Tax Season with General Availability of Acrobat AI Assistant
https://news.adobe.com/news/news-details/2024/Adobe-transforms-digital-document-experiences-this-tax-season-with-general-availability-of-Acrobat-AI-Assistant/default.aspx

Adobe Transforms PDF Experiences with General Availability of Acrobat AI Assistant | Adobe Blog
https://blog.adobe.com/en/publish/2024/04/15/adobe-transforms-pdf-experiences-with-general-availability-acrobat-ai-assistant

Adobe releases Acrobat AI assistant starting at $4.99 a month
https://www.cnbc.com/2024/04/15/adobe-releases-acrobat-ai-assistant-starting-at-4point99-a-month.html

PhotoshopやInDesign、Illustratorなどのクリエイティブソフトウェアで知られるAdobeは、デジタルデバイス上で文書や図版を表示するためのファイル形式であるPDFの開発元でもあります。近年のAdobeは生成AIを利用したツールを製品に統合しており、2024年2月にはPDFファイルの要約や内容に関する質問への回答などを生成するAIツール・Acrobat AI Assistantのベータ版を公開しました。

Adobeが生成AIでPDFファイルの要約・内容に関する質問に回答・ナビゲーション・テキスト出力が可能なAdobe Acrobatの新機能を発表 - GIGAZINE


そして4月15日、AdobeはPDF編集・閲覧ソフトウェアであるAdobe AcrobatやAcrobat Readerのユーザーに対し、Acrobat AI Assistantをサブスクリプション形式で提供することを発表しました。

サブスクリプションプランの早期アクセス価格は月額4.99ドルからで、デスクトップだけでなくGoogle ChromeやMicrosoft Edgeなどのブラウザでも拡張機能を通じて利用可能とのこと。AdobeはニュースメディアのCNBCに対し、月額4.99ドルというサブスクリプション料金は「早期アクセス価格」であり、将来的に変更される予定だと述べています。


Acrobat AI Assistantで可能なことは以下の通り。

・PDFファイルの内容に関する質問に回答する。
・長いドキュメントの内容を短く要約する。
・ソースを確認しやすい形式で引用する。
・クリック可能なリンクを生成してドキュメント内の必要な情報にアクセスしやすくする。
・メールやプレゼンテーション、ブログなどの形式に合わせたコンテンツを生成する。

Acrobat AI Assistantはデータセキュリティプロトコルによって管理されており、ユーザーが扱うドキュメントの内容が同意なしで保存されたり、AIツールのトレーニングに使われたりすることはありません。なお、記事作成時点ではAcrobat AI Assistantが対応しているのは英語のみですが、将来的には他の言語にも対応予定だとのこと。


Adobe Document Cloudのシニアヴァイスプレジデントであるアビギャン・モディ氏は、「税務、契約の共同作業、研究論文の作成と共有など、AcrobatはPDFの信頼できるプラットフォームです。Acrobat AI Assistantは何十億人もの人々が、ドキュメントを『読む』ことからドキュメントと『対話する』ことへ移行するのを助けます。つまり、あらゆる種類のデジタルドキュメントから洞察を得たり、コンテンツをフォーマットしたり、共有したりすることを素早く簡単にできるようにするのです」と述べました。

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in ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by log1h_ik

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