OpenAIが日本オフィス「OpenAI Japan」を設立＆日本語最適化版GPT-4も発表

ChatGPTの開発元であるAI企業「OpenAI」が、東京にアジア初のオフィス「OpenAI Japan」を設立しました。さらに、GPT-4の日本語最適化版の提供も発表されています。

Introducing OpenAI Japan
https://openai.com/blog/introducing-openai-japan

◆OpenAI Japanの設立
OpenAIは2015年の設立以降、AIに関する研究開発を進めており、チャットAIの「ChatGPT」や、画像生成AI「DALL·E 3」、動画生成AI「Sora」といった高性能AIを次々と発表しています。

そんなOpenAIが、東京にアジア初の事業拠点「OpenAI Japan」を設立したことを2024年4月15日(月)に発表しました。OpenAIはアジア初の拠点として日本を選択した理由について「東京は技術、サービスの文化、イノベーションを受け入れるコミュニティにおいて、世界をリードしているから」と説明しています。

OpenAI Japanは「日本独自のニーズに応じる安全なAIツール」の開発を目指して政府や企業、研究機関との協力に努めるとのこと。また、OpenAI Japanの社長には、AWS Japanの社長を務めた経歴を持つ長崎忠雄氏が就任します。

OpenAI Japanの設立発表に際して、サム・アルトマンCEOは「日本にオフィスを開設できたことを嬉しく思います。日本は長い歴史を通じ、人々と技術が協力し、大変多くのことを成し遂げています。AIが、人々をより創造的で生産的になるのを助け、まだ想像されていない新しい産業にも広範囲に価値を提供することを加速できると信じています」とコメントしています。

◆日本語最適化版GPT-4
OpenAI Japanの設立発表に合わせて、OpenAIの大規模言語モデル「GPT-4」の日本語最適化版のリリースも予告されました。日本語最適化版GPT-4は従来のGPT-4と比べて日本語テキストの翻訳性能や要約性能が向上しているほか、コスト効率の向上も達成しているとのこと。さらに、従来のGPT-4と比べて最大3倍高速に動作することも特徴です。

日本語最適化版GPT-4のAPIは今度数カ月以内に公開される予定です。また、当該モデルはすでに複数の企業に提供されており、英語学習アプリ「Speak」は当該モデルを採用することでAIによる指導の出力速度が2.8倍高速化し、コストが47％削減されたとのことです。

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