乗り物

ロンドンの観光名所「タワーブリッジ」の間をジェット戦闘機が通過したことがある

by malavoda

ロンドンの観光名所として名高い「タワーブリッジ」は、上下2層の橋を高さ65mの塔で挟んだ特徴的な形状の跳ね橋です。そんなタワーブリッジでは、上下の橋の間を飛行機が通過する出来事が複数回発生しています。

Daring feats at Tower Bridge | Tower Bridge
https://www.towerbridge.org.uk/daring-feats-tower-bridge

Seven seconds: the Tower Bridge Hawker Hunter incident - Aerial Combat
https://www.aerialcombat.co.uk/2016/04/seven-seconds-the-tower-bridge-hawker-hunter-incident.html

タワーブリッジは上下2層の橋で構成されたロンドン有数の観光地で、下側の橋は1日に数回開閉します。タワーブリッジが開閉する様子は、以下のムービーで確認できます。

Tower Bridge London Opening and Closing - YouTube


タワーブリッジの上下の橋の間を初めて飛行機が通過したのは、1912年8月10日のことです。飛行士のフランク・マクリーン氏が操縦する水上飛行機はタワーブリッジを通過した後、そのままテムズ川上流へ向かって飛行し続け、タワーブリッジからウェストミンスター宮殿の間にあるすべての橋の下を水上飛行機でくぐり抜けました。上流への飛行を成功させたマクリーン氏は帰路でもタワーブリッジを通過しようとしましたが、横風にあおられて水上に墜落してしまったそうです。その後、水上飛行機は修理のために回収されたとのこと。なお、マクリーン氏にケガはありませんでした。


1968年4月5日には、イギリス空軍パイロットのアラン・ポロック氏がジェット戦闘機「ホーカーハンター」を操縦し、タワーブリッジの上下の橋の間を飛行する事件が発生しました。当時、イギリス政府は空軍への資金提供の撤回を検討しており、ポロック氏は政府の考えに反対していたとのこと。また、ポロック氏は空軍上層部による「空軍創立50周年記念の飛行イベントをロンドン上空で開催しない」という決定にも不満を抱いていました。

ポロック氏は政府や空軍上層部への抗議の一環としてホーカーハンターを操縦してウェストミンスター宮殿上空を飛行。その後、タワーブリッジに向かい、上下の橋の間を通過しました。以下の画像は、アーティストのゲイリー・イーソン氏がポロック氏への取材などをもとにして再現したイメージ画像です。


ポロック氏は飛行当初はタワーブリッジの通過を想定していなかったものの、飛行中にタワーブリッジが目に入った瞬間に「タワーブリッジを通過したい」という欲求に駆られたとのこと。タワーブリッジの通過を決意してから実際に通り過ぎるまでの時間は約7秒でした。なお、ポロック氏は着陸後に逮捕され、数カ月後に医学的な理由で空軍を退役したそうです。

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in 乗り物,   動画, Posted by log1o_hf

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