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OpenAIとFinancial Timesが戦略的パートナーシップを提携しChatGPT内にFinancial Timesの情報が表示されるように


ChatGPTの開発元である「OpenAI」が、大手経済紙「Financial Times」との戦略的パートナーシップ締結を発表しました。このパートナーシップによって、ChatGPTのユーザーはFinancial Timesに掲載された情報をチャット内で閲覧できるようになります。

Financial Times announces strategic partnership with OpenAI
https://aboutus.ft.com/press_release/openai


We’re bringing the Financial Times’ world-class journalism to ChatGPT
https://openai.com/blog/content-partnership-with-financial-times


The Financial Times and OpenAI strike content licensing deal
https://www.ft.com/content/33328743-ba3b-470f-a2e3-f41c3a366613

Financial Timesはイギリスの大手経済紙で、2015年からは日本経済新聞社の傘下で活動しながら世界中の経済関連情報を扱っています。Financial TimesとOpenAIの戦略的パートナーシップ締結によって、ChatGPTのユーザーはチャットの中でFinancial Timesの記事の「要約」「引用」「記事へのリンク」などを閲覧できるようになります。


また、Financial Timesが保有する膨大な情報を活用して生成AIモデルを強化し、Financial Timesの読者に向けた新たなAI製品が開発されることも発表されています。

OpenAIはすでに「AP通信」「アクセル・シュプリンガー」「ル・モンド」「プリサ・メディア」といったメディアとパートナーシップを提携しています、Financial Timesは「OpenAIとFinancial Timesの契約は、過去1年間で5例目となる」と述べています。

Financial Timesのジョン・リディングCEOは「(今回のパートナーシップ提携は)Financial Timesだけでなく業界全体にメリットがあります。AIプラットフォームがパブリッシャーに対して素材の使用料を支払うのは正しいことです」「同時に、(ChatGPTなどの)製品に信頼できる情報源が含まれることは、ユーザーの利益となります」と述べ、OpenAIとのパートナーシップがユーザーとメディア業界双方にメリットをもたらすと指摘しました。

なお、OpenAIとFinancial Timesの契約条件や契約料などは明かされていません。

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in ネットサービス, Posted by log1o_hf

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