仲良し組織よりもギスギスな関係の方がマシな訳 目標達成のためには葛藤や混乱も悪くはない

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部下も会社もあなた自身もラクにする、チームづくりのノウハウを指南します(写真:ペイレスイメージズ1(モデル)/PIXTA)
研修の企画・講師を年200回、トータル2000社、累計2万人を超えるビジネスリーダーの組織づくりに関わってきた組織開発コンサルタント・高野俊一氏による連載「上司1年目は“仕組み”を使え!」。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボによりお届けする。

成績が振るわない、メンバーが互いに無関心でいっさい協力し合わない、仕事を作業と思っており楽しそうに働いていない、離職者が多く人の入れ替わりが激しい……。これらは日本の多くの職場で見られる光景です。こうした環境に疲弊し、働くことに希望を見出だせない人が増えています。

アルファポリスビジネス(運営:アルファポリス)の提供記事です

この絶望的な状況を変えられる唯一の方法が「チームづくり」です。チームづくりがうまくいけば、すべてが劇的に変わります。部下も会社もあなた自身もラクにする、チームづくりのノウハウを指南します。

「強いチーム」とは何か

では、チームづくりがうまくいっている組織と、そうでない組織の違いはなんなのでしょうか。 

いいチームといえば、どんなチームを思い浮かべますか?

よく誤解されるのは仲のよさです。仲がいいだけの「仲良しクラブ」はいいチームに見えて、チームではありません。

私は、いいチームとは「目標の高さ」と「メンバーの関係性」の2軸でとらえるべきだと考えています。

縦軸を「目標の高さ」、横軸を「メンバーの関係性」にとり、4つの象限に分けてみましょう。このように見てみると、チームの状況が浮き彫りになります。 

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