ビル・ゲイツが子供に大金を与えることを厭う訳 2009~2020年、巡り合わせに思い馳せる頃の生声

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マイクロソフト創業者にして世界的富豪、慈善家のビル・ゲイツ氏
マイクロソフト創業者にして世界的富豪、慈善家のビル・ゲイツ氏(写真:Hollie-Adams/Bloomberg)
誰もが知る成功者として有名なあの人も、ひとりの人間として、悩み、もがき、ときには本音、弱音、ジョークをぽつりともらすことがある。ときに、そうした等身大の言葉はどんな美辞麗句よりも力をくれるはずだ。
今回取り上げる人物は、マイクロソフトの創業者にして、億万長者、世界的慈善家として知られるビル・ゲイツ氏。自身のブログやインタビューなどで彼が自ら語った「生声」を収録した『ビル・ゲイツの生声』より、世界のVIPにも熱烈な支持を受け続けるゲイツ氏の言葉をお届けする。

素晴らしいライバルがいるからこそ、気を抜けない

2009年〜2011年 《奇跡》
人生を振り返り、数々の巡り合わせに思いを馳せる

人には、不意に自信が湧いてくるような、魔法の瞬間が巡ってくることがあります。(中略)ハーバードを中退したときに私は、友人たちに「私のところで働かないか」と誘いながら、大金持ちになれるというある種の自信を感じていました。そんなふうに自分を信じられて、「これならできる」と思える瞬間がやってくることがあるんです。でも滅多に起こるものではないので、チャンスを逃さないようにしてください。
――CNBCタウンホールイベント@コロンビア大学 2009年11月12日

 

試験を受ける以外、私はたった一人で何かをしたことがない。
――『Working Together : Why Great Partnerships Succeed』2010年

 

企業家精神に満ちた誰かが、何かを新たに発明すれば、その人は世界に脅威的な価値をもたらします。新たな技術が発明されるのは、素晴らしいことです。そして彼らは、それが人々にどのような役に立つのかを考えずとも、人を救うようになります。教育、医学の研究、そのほか、どんな分野でも。
――MITテクノロジーレビュー 2010年9月1日

 

私は激しさを信じる。
――『Hackers : Heroes of the Computer Revolution 25th Anniversary Edition』 2010年

 

グーグルにしろ、アップルにしろ、フリーソフトウェアにしろ、素晴らしいライバルがいるからこそ、私たちは気を抜けない。
――『The Telegraph』紙 2010年2月11日

 

人は13歳から16歳で、ハードコアな時期、最もマニアックな時期を迎えるものだ。私の場合も、17歳になるまでにソフトウェアマインドは形成されていた。
――『Hackers : Heroes of the Computer Revolution 25th Anniversary Edition』 2010年

 

あなたが選択肢を選び、強制するほど、子どもたちはそこから離れていってしまうものなのです。
――ポモナカレッジ 2011年3月20日

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