トヨタ「ハイエース」レトロキャンパー人気の訳 ウッディー内装やレトロな外装などがトレンド

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セドナ サンライズ
ワークヴォックスが展示していたハイエースをベースにしたキャンピングカー「セドナ サンライズ」(筆者撮影)

トヨタの商用バン「ハイエース」をベースとしたキャンピングカーは、依然として高い人気を誇る。とくに最近は、外装サイズをほぼ変えず、室内には車中泊用のベッドなど必要最低限の装備だけを備えたモデルも多い。本格的な大型モデルと比べ、仕事や日常でも使いやすく、都市部のユーザーにとっては、保管する駐車場を探すハードルも下がるなど、メリットも多いからだ。

レトロテイストとバンライフの親和性

そんな標準ボディに近いハイエースのキャンピングカーは、各メーカーからさまざまなモデルがリリースされているが、近年、目立つのが内外装をレトロでアメリカンな雰囲気にした仕様だ。主なカスタム内容として、内装の天井や壁、フロアなどにウッドを貼り、外装では丸目や角目のヘッドライトに変更するなど、1970年代や1980年代のアメリカ製バンをイメージさせるテイストを演出したタイプが多い。

こうした傾向は、近年注目されている「バンライフ」の影響も大きいのだろう。従来の家を基盤にした生活ではなく、暮らしの拠点から仕事、旅行やアウトドアなどのレジャーまで、すべてをキャンピングカーなどのクルマ(バン)を使って行うというライフスタイルだ。もともと北米で発祥したこのカルチャーは、1970年代のヒッピー文化との親和性も高いことから、レトロなアメリカを意識していることも特徴だ。そして、そんな新しいトレンドを採り入れたキャンピングカーの新型が、近年続々と登場している。

キャンピングカーの一大展示会「ジャパンキャンピングカーショー2023」(2023年2月3日~2月6日・幕張メッセ)にも、そんなバンライフ仕様のキャンピングカーが数多く展示されていた。その中でも、とくに注目の3モデルをピックアップして紹介してみる。

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