「させていただく」連呼する人が知らない便利表現 すぐに使える!相手への配慮を示す言い回し

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「させていたただきます」の代わりに使える言葉とは(画像:写真AC)
新年度に入り、スーツに身を包んだフレッシュな社会人を見かける機会も増えました。社会人1年目で、つまずきがちなのが「敬語の使い方」。また、社会人歴がある程度長い場合でも、丁寧すぎたり、言葉足らずだったりと、自分の言葉遣いにいまひとつ自信がないという方もいるのではないでしょうか。そして、どんなビジネス場面においても敬語は避けて通れません。
そこで今回は、一般財団法人NHK財団・エグゼクティブアナウンサー、合田敏行氏の著書 『「超解」シリーズ 敬語の使い方が面白いほど身につく本』より、くどくならずに相手への配慮を伝えられる言い回しをご紹介します。

もって回った言い回しとして、よくとり上げられるのが、「させていただきます」。これが、口癖になっている人もいます。

「では、ご挨拶させていただきます」「こちらの図を利用させていただきまして、特徴のほうを、説明させていただきます」「手元のパンフレットのほうにも、載せさせていただいております」

「させていただきます」のオンパレードです。この場合、「ご挨拶をいたします」「こちらの図を利用して、特徴を説明いたします」「手元のパンフレットにも載せております」。これで十分です。

許可を得てする事柄ならOK

相手の許しがあってすることを、「させてもらう」といいます。それを丁寧に言うと「させていただく」という表現になります。ですから、「○○様のはからいで、今日のパーティーに参加させていただきました」。このように言うなら、正しい使い方です。

この時に「参加いたしました」と言ってもおかしくはありませんが、人からの恩恵を強調したい場合に「させていただきます」をとる判断が働くかもしれません。

しかし、多くの場合、相手の許しのいらないことに「させていただきます」をくりかえすものですから、耳につくのです。

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