「コロナ禍」という言葉を新聞各社が使い始めたのは4月中旬のことだ。対応の早い会社は2020年2月には在宅勤務に切り替えていたというから、そうなるとコロナ禍でのリモートワーク歴は8カ月となり、もはやベテランの域。朝起きて、PCに向かうのも慣れたものだ。こうしたコロナ禍で、生活・文化が変わったことを多くの人が実感しているだろう。

パンデミックの過去をさかのぼると、第一次世界大戦とほぼ同時に流行したスペイン風邪は、アメリカのひげ剃り文化を変えたとされる。それまでは自宅でのひげ剃りが定着していなかったが、理髪店へひげを剃りにいけなくなった市民たちがジレットのひげ剃りを自宅で使うようになったのだ(ひげに菌が付着するため、ひげをすべて落とすようになったともいわれる)。

スペイン風邪の流行から約100年。人々の生活・文化を否応なく変えるパンデミックだが、テクノロジーの進化によって、ひげ剃りもずいぶん快適になり、100年前に比べれば圧倒的に衛生的な暮らしを手にしている。こうしてコロナ禍における外出自粛をするわたしたちは、IoTにどっぷりと身を委ね、自宅での余暇をもて余すことになった。

今回は最新のスマートサウンドバー「Sonos Arc」と「Sonos One」2台を同期させ、「サラウンドセット」でホームシアターをアップデートしてみることにした。PHOTOGRAPH BY SHINTARO YOSHIMATSU

Sonosには“遊び”が詰まっている

人間とはそもそも「ホモ・ルーデンス」(遊ぶ人)である。この余暇を存分に楽しむにはどうしたらよいのか。まずは自宅音響を整えることから始めた。

自宅は渋谷区の平均的な1LDK(約50平方メートル)のマンションだ。「Sonos One」ブラックを1台所有し、使用歴は2年になる。Sonosはアマゾンの音声アシスタント「Alexa」とアップルの「Siri」に対応しており、個人的にはもっぱらAlexaとの会話が多い[編注:Sonos製品は「Google アシスタント」に日本でも今後対応予定]。

そもそもSonosが最高なのは、すべてのSonosマシンに共通のSonosアプリが便利だということ。Amazon Music、Spotify、Apple Music、SoundCloudはもちろん、ポッドキャストにもインターネットラジオにもひとつのアプリでつながる。例えば「米大統領選のニュースを知りたいな」と思えば、TuneIn Radioで「CNN」や「Fox News Radio」などにすぐにつなげればいい。音楽やニュースだけでなく、世界中のストリーミングサーヴィスがアプリひとつで楽しめるわけだ。

今回は、このSonos Oneを使いながら、新たに「Sonos Arc」+Oneもう1台(One計2台)を導入することで、さらなる音の拡張を目指すことにした。

もちろん「Sonos Arc」単体でも音の迫力は十分。しかし、Sonos Oneや「Sonos Sub」「One SL」などほかのスピーカーと組み合わせることで「ホームサウンドシステム」となり、手軽にフルサラウンドサウンドが実現する。PHOTOGRAPH BY SHINTARO YOSHIMATSU

簡単すぎるサラウンド設定

Sonos Arcは、Dolby Atmosや迫力ある低音に対応したプレミアムなスマートサウンドバーだ。Arcは従来型より多い11のクラスDデジタルアンプ、8つの楕円形ウーファー、3つのシルクドームツイーターを備える。完璧なチューニングと、クリアな音、深みのある低音。Sonos Arcには、アカデミー賞受賞歴もあるミキシングエンジニアたちが設計に携わっているというから、まさに音響のプロ仕様といえる。

今回はこのSonos Arcを正面に、2台のSonos Oneを背面左右にそれぞれ配置し、「サラウンドセット」にシステム拡張することにした。これにより、臨場感あふれる立体音響を楽しむことができる。

ちなみに3台のセッティングは、とても簡単だった。

まずは「Trueplay」でサウンドを調整する。アプリを起動させ、Sonos Arcを登録し、iPhoneを上下に振りながら部屋中をぐるぐると歩き回る。スピーカーの音質は、家具、部屋の大きさ、形など、さまざまな要素に影響を受ける。ぐるぐると部屋を歩き回ることで部屋の特性を検知し、その部屋に合わせて音響が最適化されるというのだ。

Sonos Arcの設定後、左右のSonos Oneを登録する。もちろん、これらはすべてひとつのアプリ上で設定できる。iPhoneを片手に、Sonos Oneのボタンを押して連携していく。作業はこれだけ。「Trueplay」で部屋の空間全体を認識しているおかげで、設定後すぐに部屋中を重厚感ある低音が駆け巡る。

セット後の細かい調整にはイコライザーを使い、低音、高音、ラウドネスなどをアプリで設定できる。正直なところ、3台のSonosの設定にもう少し手間どるかと思っていたが、予想よりもあっさりと設定が完了してしまった。

ホームシアターのアップデート体験

今回はホームシアターを十分に楽しむため、家庭用プロジェクターを使ってSonos Arcを設定してみた。

本来であれば、HDMI(ARC)経由でテレビをつなぐことで、テレビの音を楽しむほうが簡単にセットできるはず。しかし、今回は外出自粛期間で映画館に足を運べなかったこともあり、大画面で映画館気分を楽しむべく、壁に投影できるプロジェクターを選んだ。

ポップコーンを食べながら、自宅で臨場感たっぷりの空間を楽しむ。50平米の部屋は、あっという間に圧倒的なサラウンドに包みこまれる。なるほど、確かにこれは、映画への没入感がすごい。

繰り返すが、セットアップは本当に簡単なのだ。Sonosのシステムでは、ステレオ、Dolby Audio 5.1、Dolby Atmos(HDMI eARC対応のテレビが必要)など、ホームシアターに必要なセットアップが簡単に設定できるようデザインされている。再生中のコンテンツに合わせてサウンドプロフィールが調整されるので、正直ボーッとしていても部屋とコンテンツに適した音が流れてくる。UIも直感的だから、設定途中につまずくことは一切なかった。

実は3台の同期が完了する前までは、2年前に購入したSonos Oneとの連携が不安だったが、アプリをアップデートするだけで最新のArcともすぐに同期することができた。Sonosがスマートスピーカー分野を牽引するブランドとして、時代に合わせた音楽の聴き方に寄り添い続けるため、ソフトウェア開発に力を入れているおかげだろう。ストリーミングサーヴィスが成長を続けるいま、こうしてソフトウェアのアップデートで体験が更新されていくのは、スマートでストレスがない。

Sonos Arcに付属のHDMIケーブル(ARC対応)を使えば、テレビの音響を簡単に「Sonosサウンド」にすることができる。プロジェクターと接続する場合は、別途HDMIケーブルが必要だ。PHOTOGRAPH BY SHINTARO YOSHIMATSU

『WIRED』的、巣ごもり生活のすすめ

コロナ禍はわたしたちの生活を変えた。自宅での過ごし方はさまざまだ。もちろん選択肢も多い。外でのエンターテインメントが難しいなら、家で楽しむ方法を探すまでだ。幸い、さまざまな動画サブスクリプションサーヴィスが充実しているいま、自宅の音響に少し力をいれるだけで、日常があっという間に特別なエンターテインメント空間になる。

その変化を手助けするのはSonosだ。最高の音質とスマートなデザインは、どんな家にもぴったりハマるはずだろう。ぜひ自宅での圧倒的なサラウンドを試してほしい。

[ Sonos公式サイトはこちら ]

PHOTOGRAPH BY SHINTARO YOSHIMATSU

ヨドバシカメラ マルチメディア Akiba 店舗情報
Sonosのフルラインナップを体験できる都内初のSonos特設スペースがオープン!

住所:〒101-0028 東京都千代田区神田花岡町1-1
営業時間:9:30 – 22:00
電話番号:03-5209-1010
(ヨドバシカメラ ウェブショップ Sonos専門ストアはこちらから)

Sonos特設スペース新設記念特典:
ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaのSonos店舗新設記念として、9月30日から10月27日までSonos Arcの先行販売期間中、当該商品を店舗にてご購入頂いた方に、Sonos製品ご購入時に利用可能な新設記念10,000円クーポンをご用意。
※ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaのSonos店舗にてSonos Arcをご購入頂いた方が対象となります。
※クーポンは、AkibaのSonos店舗にて販売している全てのSonos製品が対象となります。詳細は、Akiba店頭にてお訪ね下さい。
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