「終わりの見えない闘い」が身近に迫った年:2022年に最も読まれた10本のストーリー

新型コロナウイルスへの複数回感染が現実味を帯び、ロシアによるウクライナ侵攻が世界に衝撃をもたらした2022年。「WIRED.jp」で最も読まれた10本のストーリーを紹介しよう。
夜明けのなか光を灯している灯台。不確実性が高まる時代において『WIRED』は、わたしたちの進む道を照らすような存在であり続ける。
夜明けのなか光を灯している灯台。不確実性が高まる時代において『WIRED』は、わたしたちの進む道を照らすような存在であり続ける。Photograph: Grant Faint/Getty Images

All products are independently selected by our editors. If you buy something, we may earn an affiliate commission.

2022年は、新型コロナウイルスの猛威がこれまで以上にわたしたちの身近に迫った年だった。変異を繰り返すオミクロン株の影響で、誰もが複数回感染する可能性が現実味を帯びてきたからだ。

日本国内での1日の新規感染者数は、第7波となった22年8月のピーク時には過去最高の25万人を突破。いったんは落ち着きを見せたものの、新たな変異株によって訪れた第8波の12月27日には再び20万人を超えた。ワクチン接種は5回目となったが、たび重なるウイルスの変異を前にいたちごっこの様相を呈している。

世界はウイルスと共に生きる「ウィズコロナ」へと舵を切り、日本では新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけを季節性インフルエンザなどと同じ「5類」などに見直す方針についても検討が始まった。経済活動が“平常”に近付き、国境をまたぐ移動が実質的にオープンになるなか、23年も厳しい状況が続くことになるだろう。

終わりの見えない闘いの相手は新型コロナウイルスだけではない。22年2月から続くロシアによるウクライナ侵攻は世界に衝撃をもたらし、いまこの瞬間も多くの命が失われ続けている。深刻化する気候変動に対しては、地球の「平均気温の上昇を1.5℃未満に抑える」というパリ協定での目標達成すらおぼつかない。どれも決して、ひとごとではない。

そんな「終わりの見えない闘い」が、わたしたちの身近にも迫ってきた2022年。「WIRED.jp」で公開された編集記事を中心に、最も読まれた10本を紹介していこう。


01 新型コロナウイルスへの複数回の感染は避けられない? 「再感染の時代」に備えるときがやってきた

PHOTOGRAPH: ISMAIL FERDOUS/BLOOMBERG/GETTY IMAGES

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は、変異を繰り返すオミクロン株に振り回される状況にある。そこに免疫防御力の低下や規制の緩和などが重なり、いまや誰もが複数回の感染を経験しうる「再感染の時代」が訪れつつあるのだ。>>記事全文を読む


02 北朝鮮にハッキングされた男、北朝鮮のインターネットをシャットダウンさせる

ILLUSTRATION: ELENA LACEY; GETTY IMAGES

「こちらを攻撃すれば、自国のインフラが使えなくなることをわからせたい」──北朝鮮による欧米のセキュリティ研究者へのハッキングで標的となった独立系ハッカーが、米政府の対応に失望し、自宅の仕事場からひとりでこの問題に対処している。“ならず者国家”で起きたインターネット障害の真相。>>記事全文を読む


03 オメガの「スピードマスター」が“手の届く価格”に? スウォッチとの共作「MoonSwatch」の魅力

PHOTOGRAPH: SWATCH GROUP

高級腕時計で知られるオメガがスウォッチとのコラボを実現し、「スピードマスター ムーンウォッチ」の“低価格モデル”を発売。「BIOCERAMIC MoonSwatch」は日本で33,550円とリーズナブルでありながら、スピードマスターを思わせる要素が盛りだくさんだ。>>記事全文を読む


04 血液型の「新しいタイプ」の謎、約40年越しで解明される

SCIENCE PHOTO LIBRARY-TEK IMAGE./GETTY IMAGES

血液型の新しい分類の詳細が、このほど英国の研究チームによって明らかになった。約40年越しで謎が解明された血液型は「Er」と呼ばれ、極めて珍しい血液型の人々の命を救う可能性がある。>>記事全文を読む


05 キッチンのコンロは「ガス」か「IH」か? 熱効率や環境負荷の観点で考えた結果

PHOTOGRAPH: JAVIER ZAYAS/GETTY IMAGES

キッチンでの加熱調理の熱源として、一般的にはガスとIHが選択肢になる。それぞれ一長一短あるが、熱効率の高さや温室効果ガスを直接排出しないIHに軍配が上がる点も少なくない。>>記事全文を読む


06 このゲームなら“半永久的”に遊べる! ハマること確実な傑作PCゲーム11選

Photograph: PhotoAttractive/Getty Images

PCゲームのタイトルが多すぎて、どれから遊べばいいか迷っている人も多いことだろう。こうした人のために、高いゲーム性を誇り、飽きることなく“半永久的”に遊べる11本のゲームを紹介する。>>記事全文を読む


07 オメガとスウォッチがコラボした「MoonSwatch」は、ここまで“スピードマスター風”に仕上がっている(写真ギャラリー)

PHOTOGRAPH: SWATCH GROUP

高級腕時計で知られるオメガがスウォッチとのコラボモデル「BIOCERAMIC MoonSwatch」を発売。「スピードマスター ムーンウォッチ」の“低価格モデル”とも言えるこの腕時計は、いかに“スピードマスター風”に仕上がっているのか。全11モデルを写真で紹介しよう。>>記事全文を読む


08 第5世代の「iPad Air」は性能が最高水準に進化したが、“弱点”がひとつある:製品レビュー

PHOTOGRAPH: APPLE

iPadの軽量モデルである「iPad Air」が第5世代モデルになった。「M1」チップが搭載されたことで非常にパワフルなタブレット端末になったが、「iPadOS 15」の使いづらさがどうしても気になってしまう。>>記事全文を読む


09 後遺症は「10歳相当の体力」を奪う? 感染後のブースター接種まで空けるべき期間は?:新型コロナウイルスと世界のいま(2022年10月)

Tomohiro Ohsumi/GETTY IMAGES

気温や湿度の低下に伴い、北半球で新型コロナウイルスの感染者が増えた10月。医学界では2価ワクチンの効果やブースター接種の有効なタイミングなどに関する研究結果が発表された。これらの最新情報と共に、この1カ月の新型コロナウイルスに関する動きを振り返る。>>記事全文を読む


10 急速に広がる「オミクロン株」の次には、どんな変異が起きるのか:研究結果から見えてきたこと

PHOTOGRAPH: ZHENG YISHUO/QIAMLONG.COM/VCG/GETTY IMAGES

新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大が続くなか、新たな疑問が湧き上がってくる。「次はどんな変異株が発生するのか」という疑問だ。>>記事全文を読む


『WIRED』日本版が振り返る2022年の記事はこちら


Related Articles
article image
世界がウイルスと共に生きる「ウィズコロナ」へと舵を切った2022年は、新型コロナウイルスにとって「変化」の年だったと言えるだろう。よく読まれた新型コロナウイルス感染症関連の記事をピックアップし、『WIRED』日本版が振り返る2022年(新型コロナウイルス編)としてお届けする。
article image
次の10年を見通すための洞察が詰まった選りすぐりのロングリードをお届けする「WIRED SZ メンバーシップ」。このサブスクリプションサービスで今年最もよく読まれた記事をピックアップし、『WIRED』日本版が振り返る2022年(SZ Membership編)としてお届けしよう。

雑誌『WIRED』日本版VOL.47
「THE WORLD IN 2023」は好評発売中!!

タフな時代をくぐり抜けて、ビジネスやカルチャー、イノベーションの新しいパラダイムが生まれる──。気候危機やコロナ禍、戦争の影響が地球規模で拡がり、経済や民主主義そのものが絶えず挑戦を受ける現在、テック不況やクリプト(暗号資産)バブルの崩壊を経て、次のパラダイムをつくっていくプレイヤーたちはすでに動き始めている。全10ジャンル、2023年の最重要パラダイムチェンジを網羅した恒例企画を『WIRED』が総力特集!購入ページはこちら。