Androidのインターフェースを、もっと自分好みに。色のテーマを細かくカスタマイズする2つの方法

モバイルOS「Android 12」は、ユーザーインターフェースの色のテーマをカスタマイズしやすくなった。さらに「Repainter」というアプリを使うと、もっと細かく自分好みに変えられる。その方法を解説しよう。
Vibrant Colored Color Wheel
PHOTOGRAPH: MIRAGEC/GETTY IMAGES

iPhoneではなくAndroidのスマートフォンを選ぶ理由のひとつは、端末のカスタマイズやテーマ設定の自由度の高さかもしれない。最新のモバイルOS 「Android 12」は「Material You」と呼ばれるデザインの設計言語を採用し、この点でさらに進化したのだ。

これは基本的にはより目立つ配色と大きなボタンのデザインになったことを意味するが、モバイルOS全体のメニューやアイコンといったデザイン要素の見た目を変える機能も備わっている。スマートフォンで設定している壁紙に合わせて、Android 12の色調を自動で変更することも可能だ。

OSの色をカスタマイズできるサードパーティー製アプリも登場している。ベータ期間を終えて登場した「Repainter · dynamic themes」(4.99ドル、日本では580円)は、Android 12のインターフェースの見た目をさらに細かく変えるためのアプリだ。利用料は無料で、Android 12を搭載しているほとんどの端末で使える。端末によってはアプリのいくつかの機能を利用するためにスマートフォンをroot化する(従来は解放されていない管理者権限を取得する)必要がある点には注意してほしい。

「Repainter · dynamic themes」は、サムスン製スマートフォンではroot化による権限がなくても問題なく動作する。グーグルのスマートフォン「Pixel」シリーズの端末でも、いくつかの機能はroot化なしで使用できる。使っている端末との互換性については、アプリの掲載ページの説明欄を確認してほしい。

「Material You」をカスタマイズする

手持ちのスマートフォンのOSのバージョンがAndroid 12の場合、メインの設定画面の「壁紙とスタイル」からMaterial Youのカスタマイズ機能を利用できる(ここではPixelシリーズの端末での設定手順を説明するが、ほかのAndroid端末でもほぼ同じはずだ)。

まず、ホーム画面の背景を現在のものから変更したい場合は「壁紙の変更」をタップする。壁紙のプレビューの下には「壁紙の色」と「基本の色」というふたつの選択肢がある。「壁紙の色」を選ぶと、選択した壁紙と相性のいい色のカラーパレットの選択肢が表れる。選んだカラーパレットの色合いは、メニュー、アイコン、ウィジェットをはじめOS全体に適用される仕組みだ。

Android 12で導入された色のテーマの選択肢

PHOTOGRAPH:ANDROID VIA DAVID NIELD

「基本の色」では、より標準的な色が選択肢に表れる。これらの色は選んだ壁紙とは連動していないが、選択するとインターフェースの各要素に適用される仕組みだ。色を選ぶと瞬時に適用されるので、どのように見えるかをすぐに確認できる。

同じ画面のさらに下に進むと、Android 12の見た目を変えるほかの設定が用意されている。ここではホーム画面でアプリを配置する「アプリグリッド」の大きさを変更したり、ダークモードに変えたりできる。また、選択したMaterial Youの色のテーマをアプリのショートカットアイコンに適用したりすることも可能だが、すべてのアプリのショートカットアイコンでうまく機能するわけではない。

「Repainter」で、さらに自分好みに

Repainter · dynamic themesを端末にインストールすると、カスタマイズできる項目が増える。とはいえ、端末のメーカーや機種によって表示される設定項目は異なる。また、使っている端末をroot化していない場合は、テーマ設定の補助のために「Shizuku」という別の無料アプリのインストールを求められる場合もある。

Repainterでも、「 Wallpaper(壁紙)」と「Custom(カスタム)」のふたつのカテゴリーで色を選択する仕組みだ。また、どちらのカテゴリーでも選べる色の種類が充実している。ここでも先ほどと同じように色を選択すると、すぐにインターフェースに適用される。気に入った色が見つかったら、「 Done(完了)」をタップしよう。

Repainter · dynamic themesの細かなカスタマイズ設定

PHOTOGRAPH:REPAINTER VIA DAVID NIELD

色を選び終えるとメイン画面が表示され、「Colors(色)」のタブで選択したカラーパレットの詳細を確認できる。「Settings(設定)」タブに切り替えると、Repainter · dynamic themesの動作を調整する選択肢がいくつか表示される。選択した壁紙から色を抽出する方法を指定したり、ホーム画面上の個々のウィジェットに異なる色を設定したり、タップでテーマのオン/オフを切り替えたりする設定がある。

また、「設定」から「色」を選択した先では、インタフェースの色をさらに細かく設定できる。色の明るさや彩度を変えたり、壁紙に淡い色を加えたり、ダークモードの使用時に濃いめの灰色ではなく有機ELディスプレイで映える「Pure black(濃い黒色)」の背景を適用したりすることも可能だ。これらの設定の一部は使用している壁紙に合わせて変えることもできるので、ホーム画面の背景に合わせたインターフェースにすることもできる。

WIRED US/Translation by Satomi Fujiwara, Galileo/Edit by Nozomi Okuma)

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