『WIRED』日本版が主催する“名物”クリエイティブアワードが、まもなく締め切り!

クリエイティブの可能性を信じてやまない「次代の逸材」をネクストステージへと送り出すアワードとして、2013年から毎年開催されている「CREATIVE HACK AWARD」。多くの問い合わせを受けたことにより、このほど約1週間の応募期間延長が決定した。「われこそは」という方々は、このチャンスをお見逃しなく!
『WIRED』日本版が主催する“名物”クリエイティブアワード、まもなく締め切り!

今年で11年目を迎えた「CREATIVE HACK AWARD」。これまで、山田智和さん(映像作家・第1回グランプリ)や落合陽一さん(研究者/メディアアーティスト・第3回グランプリ)、木原共さん(メディアアーティスト・第5回グランプリ)、川崎和也さん(Synflux CEO・第6回特別賞)、崎村宙央さん(映像作家/アニメーション作家・第8回グランプリ)、岡 碧幸さん(アーティスト・第9回グランプリ)など、その後に大きく羽ばたくクリエイターたちの背中をいち早く押してきた。

第1回目から審査員を務める佐々木康晴(電通執行役員/チーフ・クリエーティブ・オフィサー/デジタル・クリエーティブ・センター長)は、CREATIVE HACK AWARDへ応募する意義をこう語る。

「表現をするための道具がいろいろあり、多くの人がいろいろなことを発信している昨今、旧来の“クリエイターの技”をもっている人たちのほうが、次に何をやればいいのかに悩み、迷っています。

そんな人こそ、CREATIVE HACK AWARDという場に参加することで、『こんなところまでやっちゃっていいんだ』といった、さらにその先のハックというか、普通のハックではない『次のハック』を見いだしてほしいと思いますし、ぼくら審査員もそれを見つけていかなければと思います」

同じく審査員の福原志保(アーティスト)は、この時代において「ハックすること」の重要性をこう指摘する。

「これまでは『ハック』というと、決まっていることとか、ルールといった『既存の何かに抗う』といったマインドが強かったと思います。時代の流れであったり、CREATIVE HACK AWARDが10年続いたこともあって、ハックという考え方が一般的になってきたいま、『問題解決』とか『抗う』といったことだけにとらわれない、とんちの効いたサジェスチョンであったり、遊び心とか寛容さを感じるようなハックが来てくれると、いまのこの生きづらい時代により必要とされるのではないかなと思います。

CREATIVE HACK AWARDの面白いところは、アートアワードやデザインアワードのような『カテゴリー』が決まっていない点。できれば、中高生や主婦とか、『ぜんぜんWIREDの読者じゃないけどいいすか?』みたいな感じで応募してくれればと思います」

タイムリミットが延長!

さて、そんなCREATIVE HACK AWARDだが、多くの問い合わせを受けたことにより10月6日(金)までの応募期間延長が決定。

「よくわからない……けど、なんだかおもしろそう」「ぜんぜん空気を読んでないけど、大切なところを掴んでそう」

そんな、どんなカテゴリーにも収まり切らない作品たちを、CREATIVE HACK AWARDは今年も待ち望んでいる。

応募のルールは至ってシンプルだ。

なにをハックするのか?
なぜそれをハックするのか?
いかにそれをハックするのか?

この3点を、明記/定義するのみ。

どんな表現形式フォーム──それこそ映像でも、ゲームでも、マンガでも、小説でも模型でも、アプリでも、ビジネスアイデアでもメタバースでも、DAOでも、NFTでも論文(ただしリーダビリティは気にすること)でも構わない。

年齢制限も、もちろんなし!

ぶっ飛んだ想像力から生まれた未踏のハックを、そしてなによりも「あなたが発信しなければ」知り得なかった景色、アイデア、カタチ、感情……等々を、さあ見せてくれ!

※「CREATIVE HACK AWARD」の公式サイトはこちら「CREATIVE HACK AWARD」の関連記事はこちら


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