PCゲームは“タダ”で手に入れる! 人気タイトルから名作まで、無料で揃えるテクニック

PCゲームのダウンロード版を販売するサイトでは、プロモーションのために人気タイトルを無料配布することがある。こうした好機を逃さず、お金を使わずにゲームを揃える方法を伝授しよう。
Michael Jordan in NBA 2K21
Courtesy of Visual Concepts/2K

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コンピューターゲームの世界には、2022年に予期せぬ再興が訪れた。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で強いられたロックダウンの影響が長引いたことに加えて、PC向けの強力なグラフィックボードの価格が急激に下がったからだ。

PCゲームに対する否定的な意見を要約すると、たいていこういうものになる。強力なゲーミングPCをセットアップするよりも、家庭用ゲーム機で遊ぶほうが安上がりだし簡単、ということなのだ。

しかし、新しいゲームが出るたびに“正規”の料金を払っている家庭用ゲーム派の多くは、PCゲームに関する単純な事実に気付いていないのかもしれない。その事実とは、PCでは最近の秀逸なゲームを無料かつ無条件で大量に入手できるので、全体のコストを下げられるということだ。

確かに「Xbox Store」や「PlayStation Store」でも毎月、契約者には無料ゲームを提供している。だが、こうしたゲームを入手して保存するには料金を支払う必要がある。

これに対してPCゲームは、「Epic Game Store」GOG.com」「Steam」といったゲームストアから、定期的に無料ゲームを入手して保存できる。Amazonプライム会員なら、アマゾンの「Prime Gaming」も使える。

とはいえ、PCゲームのライブラリーを無料で構築するには、辛抱強さと粘り強さが必要だ。例えば、Epicでは毎週無料ゲームを2~3本ずつ提供しているが、あくまで期間限定だ。その期間を過ぎると無料でなくなるが、利用できるうちに入手しておけば、永遠に(あるいはデジタルライセンス時代において「永遠」として通用する期間は)自分のものになる。

すべきことは、頻繁にサイトをチェックして、欲しいゲームを見つけたら無料アカウントを設定して期限内にゲームを入手し、ゲームランチャーアプリをインストールすることだけだ。

人気タイトルが無料提供されることも

無料で提供されるゲームなら、業界の標準を下回る駄作のはずだと思うかもしれない。だが、この理屈は一部のゲームストアで提供されているゲームには当てはまらない。

ちなみに個人的には、Epic Gamesのライブラリーだけで160タイトルもため込んでいる。ほとんどが無料ゲームだが、「CONTROL」「Alien: Isolation」「Bioshock Infinite: The Complete Edition」「ボーダーランズ3」「ライズ オブ ザ トゥームレイダー:20 Year Celebration」、「NBA 2K21」「INSIDE」「STAR WARS:スコードロン」「シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI」「SUPERHOT」「Just Cause 4」「XCOM 2」などが入っている。

これらのラインナップは、この先ずっと遊んでいられるくらい質の高いものと言えるだろう(とはいえ、これら全部をプレイする時間はなさそうだ)。

GOG.comの無料ゲームは通常は期間限定でホームページに掲載され、ユーザーのライブラリーに追加される。ゲームを入手するために、アプリランチャーをダウンロードしてインストールする必要はない。

GOGが過去に無料提供していたゲームには、「Fallout: New Vegas Ultimate Edition」「Middle-earth: Shadow of Mordor Game of the Year Edition」「フラッシュバック」「シャンティ -海賊の呪い-」、ハーラン・エリスンの有名な短編SF『おれには口がない、それでもおれは叫ぶ』をゲーム化した作品などがある。

同じようにアマゾンのPrime Gamingでは、プライム会員に対して22年に「Football Manager 2022」「Starcraft: Remastered」「マニアックマンション」「ファークライ4」「Madden NFL 22」などのゲームをダウンロードできる特典を提供していた。こうした無料ゲームのなかには、「EA app」や「Ubisoft Store」などのゲームサービスで引き換えが必要な「コード」を提供するものもある(こうしたサービスでは、同様のタイトルを期間限定で無料提供している場合がある)。

アマゾンはプライム会員に、自社のゲームストリーミングサービス「Luna」で無料でプレイできる「Dusk」や「Joggernauts」のようなゲームを提供している。また、「Apex Legends」「DEATHLOOP」「Roblox」などの人気ゲームでは、スキンなどのコンテンツのロックを解除するコードも提供していた。

無料になる人気ゲームと言えば、「Apex Legends」や「オーバーウォッチ 2」「Destiny 2」のほか、不動の人気を誇る「フォートナイト」などたくさんある。「World of Warcraft」などの一部の多人数同時参加型オンライン(MMO)ゲームは、いまでも最初は大部分が無料でプレイできる。レベル20以降は有料になるが、そこまでは無料でトライアルやプレイができる仕組みだ。

新しいゲームをあれこれプレイしたいが、その料金すべてを払うのは嫌だという人には、マイクロソフトのサブスクリプションサービス「PC Game Pass」がおすすめだ。月額約10ドル(日本サイトでは850円)で、いつでもやめられる(2023年1月時点では月額1ドル、日本では100円)。ただし、Epicやアマゾンの無料ゲームとは異なり、契約が切れるとゲームを所有しておけなくなる。PC Game Passのタイトルには、「Halo Infinite」「Minecraft」「Ori and the Will of the Wisps」「Back 4 Blood」などがある。

オンラインのセールも狙い目

無料から抜け出して、少しくらい料金を払ってもいいと思っているなら、ゲーム販売サイト「Humble Bundle」を覗いてみるといい。素晴らしいゲームパッケージがたくさん揃っていて、料金は支払いたい分だけ支払う設定になっている。

さらに、収益はチャリティーに寄付される。ときどきパーティーゲームコレクション「Jackbox Party Pack」などの膨大な数のタイトルを、ゲームを個別に購入するよりはるかに安く手に入れられることがある。

「Cheap Ass Gamer」は格安ゲームのニュースを03年からリードする存在で、人気タイトルを安く手に入れられる素晴らしい情報源だ。ここのディスカッションエリアとホームページに注目して、お得な情報を入手してほしい。

辛抱強いところが最大の長所という人なら、年に数回実施されるSteamのセールや、23年5月に予定されているEpicのメガセールを待つといい。PCゲームを格安で入手できる。

発売後しばらく待ってもいいなら、小売店でPCゲームが安売りされる機会を狙ってもいい。それにもちろん、こうした小売店には下取りサービスがある。ゲーム機をもう一生使わなくていいなら、古いハードウェアとゲームを下取りしてもらってもいいだろう。

WIRED US/Translation by Miho Amano, Galileo)

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