サッカー界を征服するNFTの功罪、今月注目のストーリー:SNEAK PEEKS at SZ MEMBERSHIP(2022年10月)

未来を実装するメディア『WIRED』日本版の実験区である「SZメンバーシップ」で会員向けにお届けする10月各週の記事のテーマは、「REALITIES」「WIRED CONFERENCE」「TikTok」「WOMEN」だ。そのなかから注目のストーリーを紹介する。
スポーツ界に蔓延るNFTの功罪、今月注目のストーリー:SNEAK PEEKS at SZ MEMBERSHIP(2022年10月)
IMAGE: WIRED JP

『WIRED』日本版の会員サービス「SZメンバーシップ」では、“特区(スペキュラティブ・ゾーン=SZ)”の名のもとにスペキュラティブ(思索/試作的)な実験を促すテーマが毎週設定され、次の10年を見通すインサイトが詰まった選りすぐりのロングリードをお届けしている。


10月にお届けするテーマは「REALITIES」「WIRED CONFERENCE」「TikTok」「WOMEN」だ。

今年も開催まで2週間に迫った「WIRED CONFERENCE 2022」は、「SFプロトタイピング」「リジェネラティブファッション」「拡張生態系」「公共×Web3」「リアルメタバース」「音楽NFT」といった盛りだくさんのキーワードについて、手を動かしながら学べるワークショップ型のカンファレンスだ。

このカンファレンスの主題に連動するトピックスをキュレーションする10月第2週「WIRED CONFERENCE」で公開予定の記事「NFTに征服されたサッカー界のいま」では、いまやサッカー界全体にはびこっているNFTの功罪について考える。また、画像生成AIの急速な発展と普及に関する記事では、脅かされるアートキュレーションの現状をお届けする予定だ。

2日間にわたる「WIRED CONFERENCE 2022」では、1日目に「FUTURES: Regenerating the Whole Earth」というテーマでリジェネラティブな地球の未来について考えたあと、2日目の「REALITIES: Building Resilient Multiverse」ではWeb3やNFTなどメタバース/ミラーワールド時代の必須技能について学ぶ。

10月第1週のテーマにはカンファレンスのDAY2と同じ「REALITIES」を掲げ、「いまならまだメタバースを救えるかもしれない」という記事で、NFTをはじめとする暗号資産の儲け話によって腐敗したメタバースの未来について考える。さらにVRに関する記事では、究極の没入感を実装するために本当に必要な要素、嗅覚について深掘りする。

ここからは、2022年10月に公開する各週の注目記事の読みどころを紹介する。


01
JACQUI VANLIEW; GETTY IMAGES

いまならまだメタバースを救えるかもしれない

メタバースのことをNFTを売り込む新たな機会としか捉えていない人々の思惑によって、VRの世界を喜びに満ちたコミュニティにするチャンスが失われようとしている。VRの未来は、巨大企業が目指す以上のものであるべきだ。(10月第1週「REALITIES」で公開予定)


02
DBENITOSTOCK/GETTY IMAGES

NFTに征服されたサッカー界のいま

世界規模の人気や試合ごとに動く金額の大きさから、サッカー界にはこれまでにも手っ取り早い儲け話が集まっていた。そしてNFTブームをきっかけに流れ込んだのが、暗号通貨関連企業の大波だ。(10月第2週「WIRED CONFERENCE」で公開予定)


03
Westend61/getty images

TikTokとソーシャルメディアの巨人の終焉

FacebookがTikTokのマネごとを始めた事実が、まさにFacebookのような旧来のプラットフォームの終焉を告げているのかもしれない。(10月第3週「TikTok」で公開予定)


04
Artur Debat/Getty Images

電気自動車メーカーが考える女性ドライバーの願い

いまのところ電気自動車の購買層の大半を男性が占めており、メーカー各社はユーザーベースの多様化に躍起になっている。そもそも自動車業界に根強く残るジェンダーギャップを埋めるには、いったい何が必要なのか。(10月第4週「WOMEN」で公開予定)


このほかにも、SZメンバーシップでは選りすぐりのテーマについて編集部メンバーからゲストに公開インタビューするオンラインイベント「Thursday Editor’s Lounge」を毎週木曜に開催している。9月は以下の5つのイベントを実施。魅力的なゲストが毎週登場し、リアルタイムで寄せられた参加者からの質問にも回答しながら、多角的な思考で議題を掘り下げていった。


1. アファンタジア入門:脳の多様性に“心像”から迫る
ゲスト:高橋純一(福島大学人間発達文化学類准教授)

頭の中でイメージを描くことなく世界を認知している「アファンタジア(Aphantasia)」という特性をもつ人がいる。アファンタジアからひも解く脳と認知の多様性について、その研究を日本でリードする福島大学の高橋純一に訊いた。

2. いま「なにを、なぜ、いかに」ハックするのか? CREATIVE HACK AWARD 2022ウェビナーVOL.1
ゲスト:福原志保(アーティスト)、福原寛重(ソニーグループ クリエイティブセンター Design Business Development 室クリエイティブディレクター/ソニーデザインコンサルティング クリエイティブディレクター)、佐々木遊太(アーティスト/CREATIVE HACK AWARD 2016 グランプリ)

今年でちょうど10回目の開催となる「CREATIVE HACK AWARD」。「よくわからないけれど目が離せない」「ぜんぜん空気を読んでいないけど大事なところを突いてそう」な作品に積極的にスポットライトを当てるイベントの審査員陣が、ウェビナーを開催した。

3. コンピューターの思想史からひも解く、現代ゲーム全史
ゲスト:中川大地(評論家/編集者)、小山 虎(山口大学時間学研究所准教授)

ゲームの変遷をコンピューターサイエンスの歴史と切り離して語ることはできない。雑誌最新号「GAMING THE MULTIVERSE:拡張するゲームと世界」の刊行に合わせ、編集者であり評論家の中川大地と分析哲学を専門とする山口大学の小山虎に、コンピューターの思想史から現代ゲームを読み解くヒントを訊いた。

4. ゲームAIによって変わる「都市」の未来像
ゲスト:三宅陽一郎(ゲームAI研究者)、 川田十夢(AR三兄弟)

都市のスマート化に向けた技術革新は、着々と歩みを進めている。その核となるのがAIであり、そこにはゲームで培われたノウハウが生かされようとしている。ゲームAI研究の泰斗・三宅陽一郎とAR三兄弟・川田十夢が、「都市 × 技術 × エンターテインメント」をめぐって語り合った。

5. ゲームミュージックの“拡張”は80年代から始まっていたのか?
ゲスト:戸田誠司(音楽家/プロデューサー)、田中“hally”治久(ゲーム史/ゲーム音楽史研究家

1980年代のビデオゲームから流れるチープな電子音が、いかにして音楽産業と関わり、結びつき、影響を与え合い、やがてポップミュージックのひとつのジャンルとして確立されていったか。音楽家の戸田誠司とゲーム音楽史研究家の田中“hally”治久に訊いた。


10月の「SZメンバーシップ」も、ぜひお楽しみいただきたい。

※掲載予定の記事タイトルや内容は、予告なく変更される可能性があります。

Edit by Erina Anscomb


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