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13年ぶりの続編『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を観るにあたって、最近、「前作」を観直した人も少なくないはずだ(筆者もそのひとり)。そしてあらためて、映像のリッチさに驚いたのではないだろうか(個人的には今年観たどのMCU作品──『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』『ソー:ラブ&サンダー』『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』──よりもそのVFX技術に感銘を受けたこと自体に驚いた)。
僭越ながらさらに個人の話を続けると、2022年という年は、『シン・ウルトラマン』や『トップガン マーヴェリック』、『NOPE/ノープ』、『THE FIRST SLAM DUNK』以上に、「町山智浩と菊地成孔によるDOMMUNEでの生解説つきで『気狂いピエロ』を観た年」として記憶に残るのでは……と思っている。
みなさんは今年、どのような映画体験をされただろうか?
以下の10本の記事で、ぜひ2022年を振り返っていただければ幸いだ(参考までに日本国内の興行収入ランキング──興行通信社調べ。対象は2021年12月〜2022年11月までの公開作品で、22年12月12日時点での推計概算──もお届けする)。
第1位『ONE PIECE FILM RED』 ※上映中
第2位『劇場版 呪術廻戦 0』
第3位『トップガン マーヴェリック』※上映中
第4位『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』
第5位『すずめの戸締まり』※上映中
第6位『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』
第7位『キングダム2 遥かなる大地へ』
第8位『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』
第9位『ミニオンズ フィーバー』
第10位『シン・ウルトラマン』
01 いまや「スター・ウォーズ」はノスタルジーにとりつかれ、その“宇宙”は大きく縮小し始めている
スター・ウォーズ映画のスピンオフ作品として配信が始まったDisney+のドラマ「オビ=ワン・ケノービ」。これまでのスター・ウォーズは壮大なおとぎ話ゆえの魅力に満ちていたはずが、こうした最近の派生作品はノスタルジーにとりつかれ、過去作の細部に固執してばかりになってはいないか。>>記事全文を読む
02 ピクサーの“ルール”を破った『私ときどきレッサーパンダ』が切り拓いた新境地
ピクサーの初期の作品は、“普遍的”な語り口によって賞賛されていた。『私ときどきレッサーパンダ』での新たなアプローチにより、ピクサーは極めて個人的な語り口を選択し、それによって観客により豊かな物語を届けている。>>記事全文を読む
03 映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』の恐竜は、こうして羽毛をまとった“リアルな姿”を取り戻した
2022年7月29日に日本公開の映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』。旧作までは科学的な正確性の問題も指摘されてきたが、本作はVFXアーティストや人形遣いがリアルな恐竜の見た目と動きを再現している。鍵を握るのは恐竜の全身を覆う“羽毛”だ。>>記事全文を読む
04 『トップガン』続編から『ジュラシック・パーク』最新作まで、2022年に期待の映画20選
2022年も数々の期待の映画の公開が予定されている。『トップガン』続編から『ジュラシック・パーク』最新作、あのホラー映画の新作まで、期待の映画20選を紹介する。>>記事全文を読む
05 映画の「成功」の基準を見直すときがやってきた? ハリウッド超大作の“明暗”に見る「興行収入」という指標の価値
米国で2021年12月に公開された『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』と『マトリックス レザレクションズ』の映画館での興行収入は、『スパイダーマン』が圧倒的な大差で勝利を収めたように見える。だが、ストリーミング配信や配信との同時公開が主流になっていく時代において、もはや「成功」の基準が変わりつつあるのではないだろうか?>>記事全文を読む
06 「スター・ウォーズ」はこのまま停滞するのか? “5月4日”の意味の変化と、これから起きうること
毎年恒例である5月4日の「スター・ウォーズの日」。ファンの祭典であったはずの日は、いまや人々があまり関心を寄せていない作品の予告編を発表する場にすり替わってしまった。こうした現状は、シリーズの“停滞”という現状を浮き彫りにしているのではないか。>>記事全文を読む
07 『ソー:ラブ&サンダー』は、マーベル作品が“ファンのための世界”であるという欠点を浮き彫りにした:映画レビュー
マーベルの最新作でタイカ・ワイティティが監督した『ソー:ラブ&サンダー』。拡大を続けるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)だが、あまりに濃密で自己言及的な存在にまで成長したことで、熱心なファンでないと楽しめないという“欠点”が浮き彫りになっている。>>記事全文を読む
08 カンヌで称賛された映画『トップガン マーヴェリック』と、その“危険地帯”からの脱出に感じること
5月27日に公開される映画『トップガン マーヴェリック』。カンヌ映画祭でスタンディングオベーションを浴び、トム・クルーズが名誉パルムドールを贈られた話題作だが、昔ながらのファンには複雑な思いも渦巻いている。>>記事全文を読む
09 映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は、スーパーヒーローの物語における「死」の扱いを一変させた
コミックの救世主が“復活”することはよくある。ところが、『ブラックパンサー』の続編は俳優のチャドウィック・ボーズマンの死によって復活は不可能になり、ヒーロー映画の定石を覆すことになったのだ。>>記事全文を読む
10 映画『ドント・ルック・アップ』からは、気候変動に立ち向かう科学者たちの「やりきれなさ」が浮かび上がってくる
地球に衝突しようとしている彗星を科学者たちが発見したにもかかわらず、誰からも真剣にとり合ってもらえない──。まるで現実の地球で起きている気候変動についての議論を思わせる映画『ドント・ルック・アップ』。映画のなかで問題に立ち向かう科学者たちの姿からは、気候変動に立ち向かう科学者たちの「やりきれなさ」が浮かび上がってくる。>>記事全文を読む
雑誌『WIRED』日本版VOL.47
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