アップルのオリジナルゲームも遊び放題。「Apple Arcade」には加入すべき?

アップルのデバイスでゲームが遊び放題になるサブスクリプションサービス「Apple Arcade」。iPhoneやiPad、Apple TV、Macで楽しめるこのサービス、果たして加入すべきなのか? その利用法を、おすすめのゲームと併せて紹介する。
アップルのオリジナルゲームも遊び放題。「Apple Arcade」には加入すべき?
PHOTOGRAPH: APPLE

アップルのゲームサブスクリプションサービス「Apple Arcade」の世界に足を踏み入れていないなら、そろそろ飛び込んでみてもいいかもしれない。Apple Arcadeは、人気のゲームをiPhoneなどのアップル製デバイスで手ごろな価格で気軽にプレイできるサービスだ。

とはいえ、ゲームのサブスクリプションとしては最も人気のサービスではないかもしれない。それでもモバイルゲームの概念をある程度は変えたサービスであり、素晴らしいオリジナル作品も用意されている。

利用料は月額600円から

Apple Arcadeは、iPhone、iPad、Apple TV、Mac向けに200以上のゲームを提供している。そのラインアップは、Apple Arcadeのためだけに開発されたオリジナルゲームと、普通のアプリストアなどのプラットフォームでも入手できる人気ゲームからなる。

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Apple Arcadeでは、広告やアプリ内購入がない。通常は広告が含まれるゲームも、追加コンテンツをアンロックすれば広告が消える。

利用料は米国では月額5ドル(日本では月額600円)だ。ファミリー共有を使えば、サブスクリプションを家族5人までと共有できる。家族の一人ひとりが個人会員と同じように、それぞれ異なるゲームをダウンロードし、インストールしてプレイできる仕組みだ。

Apple Arcadeの利用方法

アップルのデバイスから簡単に登録できる。利用方法は以下の通りだ。

  1. iPhone、iPad、Apple TVまたはMacで「App Store」を開く。
  2. 「Arcade」のタブを選ぶ。
  3. 過去にApple Arcadeを試した経験の有無により、「無料で開始」または「プレイを開始」という選択肢が表示される。
  4. 選択すると支払い条件が表示され、確認を求められる。
  5. 奇妙なことに、最初の登録時には年間プランでの支払いを選べない。月額のサブスクリプションのみだ。iPhoneまたはiPadで「設定」を開き、アカウント名から「サブスクリプション」を選ぶと(Apple TVでは「ユーザーとアカウント」にある)、年間プランに切り替えることができる。「Apple Arcade」から「年額」(1年)の順に進めばいい。Macの場合は「App Store」アプリを開いて左下のアカウント名をクリックしたあと、上部の「アカウント設定」へと進んでから画面をスクロールして「管理」を選ぶ。「サブスクリプション」のリストから「Apple Arcade」を探し、「編集」へと進む。

登録が完了すると、App StoreアプリのArcadeタブからゲームを選べるようになる。コンテンツはカテゴリー別に整理されており、「新着ゲーム」「トップArcadeゲーム」などのリストも用意されている。

このカテゴリーには、チェスやソリティアといった定番ゲームを集めた「クラシックコレクション」が最近になって追加された。また、通常はApp Storeで有料で入手できるアプリや、通常は広告が表示されたりアプリ内購入が求められたりするアプリを集めた「App Store グレイツ」も追加されている。

無料トライアルや「Apple One」でも利用可能

アップル製のデバイスをもっていれば、誰でもApple Arcadeの1カ月無料トライアルを利用できる。新しいアップル製デバイスを購入すると、多くの場合はApple Arcadeの3カ月無料トライアルがついてくる。

注意してほしい点は、無料トライアルをキャンセルすると、すぐにアクセスできなくなることだ。また、無料トライアル期間の終了後はキャンセルしない限り、そのまま月額課金のサブスクリプションが自動的に始まる。

またApple Arcadeは、アップルの有料サービスをセットにしたサブスクリプションサービス「Apple One」の一部としても利用できる。Apple Oneは米国では15ドル(日本では月額1,100円から)で、「Apple Music」や「Apple TV+」などを利用できる。Apple Oneも1カ月の無料トライアルが用意されているが、この無料トライアルを利用すると、Apple Oneに含まれるサービスの無料トライアルは即座に終了する。

Apple Arcadeで「おすすめ」のゲーム

Apple Arcadeはサービスの開始当初こそオリジナルゲームに注力していたが、2021年に戦略が変わった。現在はApp Storeで有料で提供されるゲームや、通常は広告やアプリ内課金があるゲームも提供されている。そうしたゲームのApple Arcade版は、必ずタイトル名に「+」が付いている。

アップルは新しいゲームを頻繁に追加するが、ときにはゲームを削除することもある。以下に現時点で“最高”のApple Arcadeゲームを紹介していこう。

APPLE VIA SIMON HILL

Apple Arcadeには加入すべき?

ゲームのサブスクリプションサービスは選択肢が多くあり、そのコストを支払う価値を見極めることは難しいかもしれない。

グーグルの「Google Play Pass」と同様にApple Arcadeは人気のモバイルゲームをとり揃えているが、ほかにはないオリジナルゲームもある。マイクロソフトやソニーのゲームサブスクリプションサービス(どちらもスマートフォン対応)と比べるとゲームの数が多いとは言えないが、Apple Arcadeにはいくつかの人気ゲームがある。

アップルのエコシステムに入っている家族なら、Apple Arcadeはおすすめと言っていい。広告やアプリ内購入がなく、自分と子どもがしばらく楽しむには十分なだけのゲームが用意されているからだ。

とはいえ実際に試してみたところ、App Storeに人気のモバイルゲームが追加されて深みにハマる前にサブスクリプションをキャンセルしてしまった。オリジナルのゲームは確かに素晴らしいのだが、最後までプレイしたら二度とプレイしないゲームが多かったからである。

家族でゲームを楽しみたいなら、この利用料でも納得できる。個人の場合はそれほどお得ではないので、遊びたいゲームが十分にあるかどうか確認したほうがいい。1~2カ月だけ利用してオリジナルゲームをプレイし尽くしてもいいだろう。

Apple Arcadeの利用者である限りは、Apple Arcadeのゲームしかプレイできない。もし、あなたが少数のお気に入りをずっとプレイするタイプで、それらがオリジナルゲームではないなら、ゲームをひとつずつ購入したほうが理にかなっているだろう。

WIRED US/Translation by Kaori Yonei, Galileo/Edit by Daisuke Takimoto)

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