中国の公園の警備員が、スマートグラスで人びとの体温を「視る」

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  • author 岡本玄介
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中国の公園の警備員が、スマートグラスで人びとの体温を「視る」
Image: South China Morning Post

でも結局、検温して回るのは人間の警備員なんですね。

世界中で新型コロナウィルスが猛威をふるう中、中国ではAIを搭載したスマートグラスが公園にいる人びとの体温をチェックしている、とabacusが伝えています。

この警備が行なわれているのは杭州にある西渓湿地公園で、使われているのはRokidのサングラス風スマートグラス「Rokid Glass」。これには、すでに顔と物体を認証できるカメラが内蔵されているのですが、警備員の写真はもうひとつ外付けカメラがありますね。おそらくこっちは赤外線カメラで、人々の体温を検出しているのかな?と思われます。

2分で数百人の顔を検温

South China Morning Postいわく、このスマートグラスは、なんと2分で数百人の顔を検温できるのだそうです。装着者が見る眼鏡には、サーモグラフィーと数字で体温が表示されるようになっています。そして最大1m離れた場所から発熱している人を見つけ、自動的に警報を発信して録画顔認証を開始するよう設計されています。

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Image: South China Morning Post

徹底してコロナウイルスを封じ込める中国

中国では警察が顔認証サングラスを使い、5万人の群衆の中から1人の犯人を見つけるなんていうSFディストピアがすでに実現していますが、今回のAIスマートグラスはそれプラス、バイドゥがコロナウイルス罹患者を発見するために作った、鉄道や空港の乗客をスキャンするAI赤外線センサーを合体させたような印象を受けます。

本気でコロナウイルスを撲滅させるには、これくらい徹底した方が良いのかもしれませんが…さすが、中国でしかできない荒業って感じがします。

Source: South China Morning Post via abacus, Rokid