ジョブズにイーロンにモナ・リザも。ビデオ会議にディープ・フェイクが使えるプログラム

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  • author 岡本玄介
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ジョブズにイーロンにモナ・リザも。ビデオ会議にディープ・フェイクが使えるプログラム
Image: Ali Aliev/YouTube

1枚の画像から誰にでも変身できちゃう。

SkypeとZoomでオンライン会議をするときにディープ・フェイクで別人になれるプログラム「Avatarify」が開発されました。これを使えば、スティーブ・ジョブズやイーロン・マスク、そしてダヴィンチの名画『モナ・リザ』として会議に参加できてしまうのです。

まずはアインシュタインやエミネム、オバマ元大統領、ハリー・ポッターなどに顔を変え、ユーザーの表情に合わせて動くデモ映像をどうぞ。

Video: Ali Aliev/YouTube

こちらはイーロン・マスクに成りすまし、ウッカリ他人のチャットに参加してしまうドッキリの様子です。

Video: Ali Aliev/YouTube

顔は変えられても、声は変えられません。そういえば、イーロン兄貴は不気味の谷真っ逆さまな、赤ちゃんにディープ・フェイクされたこともありましたっけ…。

このプログラムについて

「Avatarify」を作ったのはAli Alievさんで、オープンソースになっており、現在GitHubにて公開されています。

ベースになっているのは、「First Order Motion Model」というディープ・フェイク技術。その利点として、『モナ・リザ』のような1枚の画像から動くディープ・フェイクが生成でき、学習させることなく有名人の写真をこのように動かすことが可能なのだそうです。

とはいえMOTHERBOARDがインストールに挑戦したところ、少なからずプログラミングの技術と、対応したスペックを持つハードウェアが必要だったとあります。オンライン会議ソフトと、「Avatarify」両方のソフトを同時に処理できる能力が求められるのです。

ディープ・フェイク会議は今後流行るか?

テレワークが推奨されるようになり、Zoomの背景を好きなものに変更して楽しむ人が増えるようになったおかげで、ちょっと前には自撮り動画を背景にして幽体離脱する猛者が現れました。そして今度は、背景ではなく自分自身を変更してしまう点が斬新ですね。それもこれも、AIの発達でディープ・フェイクが比較的カンタンに作れるようになったのが理由かと思われます。

Zoom会議を荒らす「Zoom Bombing」として利用されたら厄介なことが起こりそうですが、お遊びで使うならおもしろそうですよね。

Source: GitHub (1, 2) via YouTube (1, 2) via MOTHERBOARD