空飛ぶタクシーEHang、2020年末には専用ターミナルが完成しちゃうらしい

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  • author 岡本玄介
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空飛ぶタクシーEHang、2020年末には専用ターミナルが完成しちゃうらしい
Image: eHang

最初の運用は観光用みたいですけども。

スペインのセビリアで旗艦店を開くという中国のAAV(自立型飛行車)EHangが、今度は自国である中国広西チワン族自治区(旧広西省)にある河州市と提携して空飛ぶタクシー専用の離発着場を建設することを発表した、とNEW ATLASが伝えています。完成は2020年末頃を予定し、すぐ稼働となります。

稼働予定の「EHang 216」

空飛ぶタクシー「EHang 216」は、本体から伸びる8本のアームの先端に、それぞれふたつのローターを備えた16枚羽となります。充電時間はたった21分で満タンとなり、最高時速130km100kmの距離を飛ぶことができます。

Video: EHang/YouTube

ちなみにですが、EHangのAAVについては以前の記事で取り挙げたことがありますし、使用するドローンの数で世界新記録を樹立した空中パフォーマンスが本番で失敗したのも彼らでした。

ターミナルは3階建て

EHangいわく、河州市のEポートは2,500平方mの敷地に3階建ての離発着場を建てるとのこと。1階は受付けのあるホールで、2階は乗客の待機エリア、そして3階は屋上であり、4機が同時に離発着できるようになります(トップ画像参照)。

そのターミナルとなる建物がこちらのレンダリング画像となっています。

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Image: eHang

いきなりUberを出し抜く

2020年末に完成ということは、いち早くスカイポートのコンセプト画像を公開し、2023年にはダラスとL.A.でサービス開始を計画しているUberより行動が早いということになります。世界初のeVTOL(電動垂直離着陸機)ポートは、中国になりそうですね。

河州市では空から豊かな自然を楽しむ観光が主軸になりそうですが、これを皮切りに各地に離発着場が建てられれば、ネットワークが形成されて、ちゃんとタクシーとして運用されるだろうと思われます。

河州市はハノイと香港の間ですし、南に行けば海南島でリゾートもできます。勝手な想像ですが、まずはその近辺から制覇して行く感じでしょうかね。

Source: YouTube, EHang via NEW ATLAS (1, 2)