ついにペンタゴンも認め、世界に波紋が。
昨年9月の記事にて、米海軍のパイロットがUFOの映像と思われるものを公開したことを踏まえて、海軍自らが「あれはUFOじゃないけど、説明できない航空現象が映っている」と認めたことがありました。
あれから半年ほどが経ち、今回はアメリカ国防総省ペンタゴンが動画を認め、声明文を公開するに至りました。
声明文の内容
流出した「説明できない航空現象」映像は、2004年11月に撮影された1本と2015年1月に撮影された2本で、どちらも2007年と2017年に無許可で公開されたものだとし、以前に海軍がその存在を認めたことを把握している、と記しています。
その後、徹底的に検討した結果、もし流出映像を正式に認めたとしても、海軍の軍事機密漏洩に至らず、未確認の航空現象による軍事的な空域侵犯による以後の調査にも影響を与えないと判断したので、一般の人々の誤解を解くために映像を公開した、とも書かれています。それでもやっぱり、UFOらしき機体については「未確認航空現象」というスタンスは崩していません。
そして海軍航空システム・コマンドのFOIA(情報自由法)ドキュメント・ライブラリーにて誰もがダウンロードできるようになったのでした。
どんな映像だった?
それらはアメリカのバンドBlink 182の元メンバーであるトム・デロングが設立した、科学研究グループにして公益法人のTo The Stars Academy of Arts(TTSAAS)によって掘り出された映像をThe New York Timesが広めたものでした。
パイロットが大興奮ですね。SLASH GEARいわく、これらの映像は赤外線センサーで撮影されたとのことです。
日本のニュースでも報じられる
このニュースは日本にも波紋を呼び、NHKニュースでも取り挙げられました。
“UFO映像” 米国防総省が公開 “物体が何かは不明” #nhk_newshttps://t.co/h9s6zCY1mM
— NHKニュース (@nhk_news) 2020年4月27日
産経新聞では、河野防衛相が「万が一遭遇した際の映像の撮影や報告の段取りについて航空自衛隊をはじめとする各自衛隊に検討を求めた」と会見でコメントしたことを報じ、その記事を河野防衛相ご自身がRTするに至っています。
UFOとの遭遇に備え「手順定めたい」 河野防衛相 https://t.co/nZXnxO583D@Sankei_newsより
— 河野太郎 (@konotarogomame) 2020年4月28日
未確認航空現象とは?
海軍同様、ペンタゴンもこの未確認飛行物体のことを「Unidentified Aerial Phenomena(未確認航空現象)」と表現しています。そもそも「UFO=Unidentified Flying Object(未確認飛行物体)」の略なのに、不思議ですよね。
これについては、以前の記事にて、海軍情報戦争作戦部のジョセフ・グラディシャー副部長による答えを掲載したことがありました。
「未確認航空現象」 という用語が使用されるのは、これが、様々な軍事統制訓練範囲の空域に進入/運用している未承認/未確認航空機/物体の目撃/観測といった基本的記述子を提供するからです
国防総省も「未確認航空現象」と表現するのは、「UFO」だと断定したくない理由がある? その答えは、きっとエリア51に…? なんて勘ぐりたくなります。
Source: NAVAIR-FOIA via US DEPT OF DEFENCE, YouTube (1, 2, 3) via SLASH GEAR, Twitter (1, 2), 産経新聞,