宇宙空間は、思っているほど静かではないようです。
アンビエント・ミュージック(環境音楽)の先駆者ブライアン・イーノが、星の内部で生成された音波を使って新曲を完成させた、とamassが伝えています。
近年の研究にて、宇宙に浮かぶ星々からは音が出ており、広大な銀河の聖歌隊が神秘的なハーモニーで振動していることが判ってきました。使われた音波は、天体が放射するスペクトルを研究する天体物理学者、ガリク・イスラエリアン博士が2005年にライブラリーとして編集したもの。そして2016年に、厳選されたデータがイーノに渡され、楽曲の基になりました。
ミュージック・ビデオができるまで
facebookの説明では、聞き取れなかった音は速度を上げたものの、個々の音はそのままにしたと書いています。
そして博士はオスカー受賞歴もあるVFXスタジオDNEGに依頼し、この音楽にマッチする神秘的なイメージを制作してもらいました。それはケンタウルス座アルファ星、うしかい座イータ星、うみへび座ベータ星などの大気から録音されたデータ、NASAの太陽観測機SOHOが撮った太陽の画像と波形といった要素を組み合わせ、ヴィジュアルとして表現したのだそうです。
では、それらを踏まえて新曲『Starsounds』をどうぞ。
この新曲は、科学者、芸術家、ミュージシャン、作家、ビジネスリーダーなどが一堂に会して科学を祝う国際的なイベント「スターマス・フェスティバル」のイメージ曲となっています。舞台イベントのオープニングなどに映し出されたらアガりそうですね。
イギリスのブライアンさんは宇宙好き?
1983年には『アポロ』というアルバムも発表しているイーノ。このアルバムは、一年前にアポロ11号の月面着陸50周年を記念してリイシュー版が発売になったこともありました。クイーンのギタリストは宇宙工学博士ですし、「イギリス」の「ブライアン」というミュージシャンは、何かと宇宙と関係が深いようですね。
Source: YouTube, facebook via amass, STARMUS FESTIVAL